こんにちは、ナビゲーターの陳小爵(チェン・シャオジュエ)です。
台北市内からもアクセスの良い陽明山は、桜にカラー、紫陽花にススキなど、季節ごとの花や植物が身近に鑑賞できる 場所として親しまれています。
その一方で、火山群「大屯火山群」に属する「陽明山」のむき出しになった粗い山肌や、煙がもくもくと立ち上る姿は、台湾が山の多い島国である ことも感じさせてくれます。
私たち「+10・テンモア」は大自然をテーマにした靴下を数多くデザインしてきたので、皆さんを陽明山の大自然が感じられる場所へお連れしたいと思います。
さあ、空想旅行へ出発です!
煙がもくもく「小油坑(シャオヨウカン)歩道」
「特殊な地形」「広く荒涼とした場所」「地球上で普段は見られない景色」——
このシーズンのカタログ撮影では、こういった特色のある風景を探していたので、煙がもくもくと立ち込める「小油坑(シャオヨウカン)歩道」はそのイメージにぴったり。
でも、この写真を撮影したのは暑い夏。さらにこの付近は特に熱くて硫黄の香りが強烈なので、急いで撮影しました。迫力を感じていただけるでしょうか?
「小油坑遊憩區(シャオヨウカン・サービスセンター)」
所在地:台北市北投區竹子湖路69號
電話番号:02-2861-7024
営業時間:9:00~16:30 毎月最終月曜定休
オフィシャルサイト
カメラでは表現しきれない大自然「擎天崗(チンティェンガン)草原」
「擎天崗(チンティェンガン)草原」は、陽明山国家公園内にある溶岩でできた平地で、日本統治時代は牧場があり、お茶畑としても使われていた場所です。
現在も政府によって牧場として運営されていて、数十頭の牛が放し飼いされています。
そんなわけで、草むらには牛さんたちが残していったプレゼントがありますから、気をつけて歩かないと、うっかりそれを踏んでしまう危険が。
テンモアのカタログに出てくれているモデルたちは実は素人で、この日初めて顔合わせをしたので、動きや表情を出すために鬼ごっこなどのゲームをするなど、打ち解けるためにいろいろ工夫しました。
写真右側の女性はうちのスタッフのディア、真ん中の男性・潘佳舜と左側の女性・蔡書羽(RANDI)は、私たちの高校の後輩です。RANDIは私たちのカタログに出てくれるようになったあと、本業のデザイナーのほか、モデルとしても活動するようになったんですよ!
いつもこのような大自然を間近で見るとその迫力に感動しますが、カメラでは表現しきれていないと思っています。皆さんいつかぜひ実際に行って、その美しさを体験してみてくださいね。
「擎天崗草原」
所在地:台北市士林區菁山路101巷246號(陽明山国家公園内)
電話番号:02-2861-5404(陽明山国家公園)
オフィシャルサイト
ブライダルフォトの聖地「黑森林(ヘイシィェンリン)」
ここは「竹子湖」という小さな湖のほとりにある「黑森林」。
森林に迷い込んだような秘境感があり、台北市内からもアクセスしやすいので、ブライダルフォトのロケ地として、とても人気がある場所です。
私たちが撮影していたときも、周りはブライダルフォトを撮るカップルだらけ。
平日でしたが、10組はいたと思います。ウエディングドレスを身にまとった花嫁に向けてカメラマンが「はい!キスして!」「クールな表情で!」と大きな声で要望を伝えていました。
ほかの撮影隊とバッティングしないよう気をつけて撮影していましたが、よく考えたら、周囲からは女性同士のカップルのブライダルフォトだと思われていたかもしれませんね。
そして、陽明山の竹子湖付近へ行ったら、私たちが必ずといって良いほどの確率で立ち寄る食堂があります。その名も「山園野菜餐廳」。
「野菜レストラン」という名前の通り、野菜が新鮮でとってもおいしいんです。メニューがなく、その日入った新鮮な食材をシンプルに炒めたり煮たりしてくれます。地鶏料理もおすすめ!
「竹子湖黑森林」
所在地:台北市北投區竹子湖路
「山園野菜餐廳」
所在地:台北市北投區竹子湖路
電話番号:02-2861-1558
営業時間:11:00~20:00 火曜定休
+10・テンモア
2012年に台湾で設立された靴下ブランド。ひとつひとつの靴下や色に詩を用いるなど、若手デザイナーらの独特の感性と世界観を持ち、日本にもファンが多い。日本語で紹介された書籍に『+10 テンモア台湾うまれ、小さな靴下の大きな世界(トゥーヴァージンズ)』がある。
日本語オフィシャルサイト
https://www.10moresocks.com/?Culture=ja-jp
取材・文/近藤弥生子(こんどう・やえこ)
2011年2月より台湾在住の編集・ライター。日本語・繁体字中国語でのコンテンツ制作を行う「草月藤編集有限公司」を主宰。台湾で妊娠・出産後に離婚し、シングルマザーとして6年間過ごしたのち、台湾人と再婚。現在2児の母。ブログ『心跳台湾』で台湾での暮らしを綴っている。
http://www.yaephone.com/