(『天然生活』2017年3月号掲載)
福田さんの台所をつくる道具
「興味をもったら、とことん集めて使ってみます」特性や歴史を本で調べることもあるそうです。
軽くて丈夫なアルミの器や鍋

「マットな質感や、使っているうちにへこみなどが出るなどの味わいが好きです」。上は北海道・札幌の骨董屋で購入、下はポルトガル製の鍋
国籍も年代も異なる木べら

半円形のへらは、米国の木工ブランド「BLACKCREEK」のもの。「食材をつぶしやすいし、柄が長いので深鍋でのスープづくりにも重宝します」
旅にも持参するカッティングボード

旅先で滞在する友人宅で料理をつくることも多い福田さん。「旅にも持っていきます。割れないし、器代わりにもなるから便利ですよ」
昔からずっと好きな、白い器

「父が器の収集家で実家に茶色い器が多かった。その反動か、白い器が好き」。手前の菊皿は石川裕信さん作。ほかはアスティエ・ド・ヴィラット
魅力を探求中の羽釜

「ずっと形に憧れていて」、1年ほど前に「釜定」の羽釜を購入。水加減などを模索中。木のふたが動くので、漬物石を重しに使っている
塩壺と、料理で使い分ける塩

フランスや沖縄のものなど、料理によって使い分ける塩と、少しずつ自分で集めた塩壺。小鹿田焼や出西窯のものなどがある
薄くて繊細な、真鍮のスプーン

少しくすんだ独特の色味にひかれたのがきっかけ。中国の古いものや、韓国のスッカラなど。「気をつけるのは、洗ったあとに、すぐふくこと」
韓国の弁当箱は、盛りつけ器にも

京都の古道具屋「Kit」で購入。「いままで見たことがない道具を見ると欲しくなるんです。旅先に、食材を入れて持っていったりもします」
ババグーリの銅のやかん

手入れが大変そうで躊躇していたが、3年前に、ついに購入。「水けを残すと緑色に変色するので、すぐにふくようにしています」
〈撮影/有賀 傑 取材・文/嶌 陽子〉
福田春美(ふくだ・はるみ)
ブランディングディレクター。ファッションディレクターとして活躍した後、渡仏。帰国後、ライフスタイルにまつわるさまざまな商品のブランディングを行う。
インスタグラム:@haruhamiru
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです