• 年々、増えていく肌の悩み。メリハリを意識したメイク方法を取り入れれば、いつまでも素敵な印象に。メイクの基本、白、黒、赤ののうち、今回は肌色を明るくする「白」のメイクのコツ。ヘア&メイクアップアーティストの山本浩未さんに教えていただきました。
    (『天然生活』2018年4月号掲載)

    白のメイク

    肌は面積が広くて目立つ部分。ベースメイクを整え、影を取るだけで5歳は若返ります。

    化粧下地

    スキンケア、UV対策、色補正の役割を果たす下地は満遍なく塗るのがポイント。

    画像1: 化粧下地

    化粧下地は大人の必須アイテム。小豆粒大の下地を中指の第一関節の腹に取って、顔全体にポンポンとスタンプを押すようにやさしく置いていく。

    画像2: 化粧下地

    両手を使って、顔の中央から外側に向けてのばす。肌を軽く持ち上げながら、顔全体になじませる。手に残った下地は首までのばせば、白浮きを防止できる。

    画像3: 化粧下地

    こめかみ、頬下、目まわりなどのコケが気になるくぼみ部分には重ねづけして明るさをアップ。最後は、ほうれい線などの溝に下地がたまっていないか確認を。

    ファンデーション

    まずはしっかり塗って余計な部分を取れば、テクニックなしで薄づきメイクに。

    画像1: ファンデーション

    スポンジの1/3にファンデーションを取り、頬から外へ、軽いタッチでスポンジを滑らせる。肌を軽く引っ張りながら塗ると、きれいに塗ることができる。

    画像2: ファンデーション

    塗り忘れやすい鼻の脇のへこみから鼻筋を横断し、反対側の頬方向へ塗る。細部を塗るときはスポンジを縦に折って塗ると、きれいに塗れる。

    画像3: ファンデーション

    スポンジを裏返して、きれいな面で顔全体を軽くなで、余分なファンデーションを取り除く。仕上げに手のひらで顔全体を包むと、密着度がアップ。

    コンシーラー

    シミやクマの影はコンシーラーの“色”でカバーしましょう。ブラシ使いをすれば、簡単。

    画像1: コンシーラー

    コンシーラーはブラシにちょうどいい量を取り、必ず、手の甲でブラシにふくませる。

    画像2: コンシーラー

    小さいシミ

    カバーしたい部分だけに使うのがコツ。小さいシミはブラシの先を使って点状にカバー。

    画像3: コンシーラー

    大きいシミ

    ブラシの横の面部分を使って、ごく軽いタッチでシミ部分に置くようにしてカバー。

    画像4: コンシーラー

    クマ

    クマの色の境目にコンシーラーを塗り、境目だけを指でなじませる。

    画像5: コンシーラー

    仕上げは必ずパウダーで固定することを忘れずに。コンシーラーを塗布した上にファンデーションやおしろいなどを重ね、ヨレないように固定する。

    ◇ ◇ ◇

    大人こそ、確実に若返る“お得な世代”

    「大人は、ドライフルーツ。鮮度とみずみずしさがある20代のときのフルーツのような肌も、年齢を重ねるごとに乾いてしぼんでいきます」という山本さん。

    20代後半から始まる老化が顕著に肌に表れるのが40代から。

    「まずは、いらない影が出てきて、線が弱まっていき、結果、大人は“清潔感”を失ってしまいます。白いタオルを想像してください。ちゃんと手入れをしていても、使い込むうちに、くたびれて黄ばんでいきます。それと同じように、ふだんから肌をお手入れしていても、どこか清潔感が欠けていってしまうのです」

    その清潔感を補うのは、メイクの基本色である「白、黒、赤」。

    「白、黒、赤をちゃんと補えば、清潔感の7割はカバーできます。悩みが多い大人こそ、メイクの力を借りると、確実に若返る“お得な世代”。ただし、“なんとなく”ではなく、“しっかり”と。大人の知識とひと手間を加えた“足し算の薄化粧”を目指して。また、コスメも時代に合わせて進化しています。ずっと同じものを使うのもいいですが、新しいものにもチャレンジしてみてください。また、眉のサロンなどで眉を整えるだけでも、メイクが格段に楽になります。苦手なところはコスメやプロの力も借りて、きれいの底上げを」




    〈監修/山本浩未 取材・文/橋本優香 イラスト/服部あさ美〉

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    画像: 大人こそ、確実に若返る“お得な世代”

    山本浩未(やまもと・ひろみ)
    今すぐ実践できるメイクテクニック」を発信するメイクアップの第一人者。メイクのみならず、気持ちが元気にポジティブになる美容理論が好評。洗顔料を使わず“温める・拭く・流すのシンプルステップデケア”「スチームON顔」などオリジナルメソッドの開発を精力的に行う。
    インスタグラム:@hiromicoy



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