• vol.18 富士山ゼリー
    お菓子はほとんど手づくりするという、はなさん。何度もつくっている、とっておきのレシピを教えてもらいます。毎月30日更新。

    hana’s memo

    新幹線に乗る時は必ず富士山ビューの席を選びます。

    そろそろ富士山が見える時になると、同じ考えを持った方々が一斉に携帯を取り出し、同じ方向を向く。富士山がきれいに見えた日は、何か良いことが起こりそうな予感がするのですから!

    日本の守り神のような存在です。

    富士山が2年ぶりに開山する季節を迎え、今回はみんなが思い描く富士山をかたどったゼリーを作ってみました。

    青いゼリー部分には、疲れた目を回復される「アントシアニン」というポリフェノールの一種が含まれる、バタフライピー茶を使用。美肌効果もあると言われ、女性にはうれしい効能がたっぷり!

    以前、宮古島在住の友達が生のバタフライピーを送ってくれたのですが、抽出された天然ブルーのお茶があまりにも鮮やかで、驚いたことがありました。

    さらに、ゼリーの素には海藻が原料となる植物性のアガーを使い、バタフライピーの透明感とプルルンとした食感を演出。ちょうど寒天とゼラチンの間の食感を楽しむことができます。

    ちなみに、アガーは夏の室温でも形が崩れにくいので、これからの季節に重宝する材料です。

    いつまでも眺めていたい、ブルーの富士山ゼリー。蒸し暑い夏を吹き飛ばす、涼やかなデザートです。

    画像: ミルクゼリーを倍の分量でつくって、型抜きしても

    ミルクゼリーを倍の分量でつくって、型抜きしても

    富士山ゼリーのつくり方

    画像: 富士山ゼリーのつくり方

    材料(富士山のプリン型2個分)

    <雪の部分>
    ● 牛乳60g
    ● コンデンスミルク大さじ2
    ● アガー(今回はイナアガーLを使用)2g
    <富士山の部分>
    ● バタフライピー(ハーブティー・乾燥)小さじ1
    ● 熱湯240mL
    ● 砂糖小さじ2
    ● アガー(今回はイナアガーLを使用)7g

    つくり方

     雪の部分をつくる。牛乳とコンデンスミルクを鍋に入れ、弱火で温める。

    画像: 牛乳とコンデンスミルクは80℃くらいまで温める

    牛乳とコンデンスミルクは80℃くらいまで温める

    [はなよりひと言]
    コンデンスミルクが焦げやすいので、鍋を揺らしながら沸騰直前まで温めます(80℃ほど)。

     にアガーを加え、泡立て器で混ぜる。アガーの粉っぽさが消えたら火を止める。

    画像: アガーを入れたら一瞬だけ沸騰させる

    アガーを入れたら一瞬だけ沸騰させる

    [はなよりひと言]
    アガーはダマになりやすく、素早く混ぜるのがポイントです。沸騰時間が長いと固まりにくくなるので、粉っぽさがなくなったらすぐに火から外します。

     を富士山の型に流し込む。

    [はなよりひと言]
    富士山のてっぺんに雪が残っているイメージです。

     粗熱が取れたら冷蔵庫で30分ほど冷やし、ゼリーが固まってきたら縁の部分を軽く崩し、冷蔵庫でさらに30分ほど冷やし固める。

    画像: ミルクゼリーの縁を崩し、表面に切り込みを入れる

    ミルクゼリーの縁を崩し、表面に切り込みを入れる

    [はなよりひと言]
    アガーは40℃くらいで固まり始めます。なるべく揺すらず、10分ほどで粗熱が取れるのでその後は冷蔵庫で冷やし固めます。デザイン用に縁の部分に少しずつ切り込みを入れると雪化粧をした富士山に。

     富士山の部分をつくる。バタフライピーに熱湯を注ぎ、1〜2分ほど蒸らす。

    画像: バタフライピーはマメ科の草花。今回は花を乾燥してつくられた、タイ産のバタフライピー茶を使用。レモンなど、柑橘系のクエン酸を垂らすと青から紫に色が変わる

    バタフライピーはマメ科の草花。今回は花を乾燥してつくられた、タイ産のバタフライピー茶を使用。レモンなど、柑橘系のクエン酸を垂らすと青から紫に色が変わる

    [はなよりひと言]
    蒸らす時間が長すぎると、バタフライピーの色が濃くなってしまいます。様子を見ながらきれいな青色のお茶を抽出します。

     別のボウルでアガーと砂糖を混ぜ合わせる。

    画像: アガーと砂糖は混ぜておく

    アガーと砂糖は混ぜておく

    [はなよりひと言]
    アガーはダマになりやすいので、あらかじめ砂糖とよく混ぜておきます。

     鍋にバタフライピー茶を入れ、沸騰直前に、を加えたら溶けるまで泡立て器でよく混ぜ、粉っぽさがなくなったら火を止める。

     粗熱が少し取れたら、ミルクゼリーを冷蔵庫から取り出し、竹串で表面に切り込みを入れる。バタフライピー茶を流し込む。

    [はなよりひと言]
    ミルクゼリーがしっかり固まっているのを確認したら、上のゼリーとの接着用に切り込みを入れます。バタフライピー茶がまだ熱を持っている状態で流し込むことで、ミルクゼリー部分と接着しやすくなります。

     粗熱が取れたら冷蔵庫で1時間以上、冷やし固める。

    10 逆さにして皿にゼリーを落とす。

    [はなよりひと言]
    指で側面に空気を入れると簡単に外れます。

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    画像: つくり方

    はな
    モデル・タレント。神奈川県横浜市出身。17才からモデル活動を始める。現在は、ファッション誌で活躍するかたわら、FMヨコハマ「Lovely Day♡~hana金~」のナビゲーターや、日本テレビ「夢の通り道」のナレーションも務めるなど、幅広く活躍している。趣味はお菓子づくりや茶道、仏像鑑賞。著書に『はな、茶の湯に出会う』(淡交社)、『hana’s style book』(宝島社)、『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』(幻冬舎)、『おくるおかし』(集英社)など。朝日新聞デジタル&TRAVEL「はなのたびたび旅日記」連載中。
    インスタグラム:@hanalovestaco

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    天然生活webの連載「はなのお菓子」で人気のレシピを集めて、1冊にまとめました。「いちごショートケーキ」「タルトタタン」「台湾カステラ」「バスクチーズケーキ」など、はなさんが試作を重ねてできた32のレシピ。ぜひお家でつくってみてください。お菓子づくりに目覚めたきっかけなどについてのインタビューも掲載しています。



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