• スーパーやコンビニで、いつもの買い物ついでに、ついつい買っちゃうおやつ。昔からずっと好きだったあの味、いま見てもかわいいパッケージ。無意識に選んでいるようでいて、そのおやつの先には大切な思い出や、忘れられないエピソードがありました。今回は、佐藤かなさんの、明治「アポロ」のお話。

    ファンシーなビジュアルがかわいい〈アポロ〉

    いちごとミルクチョコが合わさった衝撃。

    画像: いちごとミルクチョコが合わさった衝撃。

    疲れたとき、ほっとひと息つきたいとき。

    ちょっとした気分転換には、しょっぱいものよりも甘くておいしいものを食べたくなるという佐藤かなさん。

    スタイリストという仕事柄、撮影現場にも差し入れで置いてあることが多い〈アポロ〉は、甘いもののなかでも一軍に入るんだそう。

    「チョコレートが好きで、〈アポロ〉は小さいころから食べています。当時、茶色じゃないチョコレートって、そんなに種類がなかったような記憶があって。いちご味とミルクチョコレートが合わさっただけで、こんなにおいしいんだ!と衝撃を受けました。板チョコじゃない形っていうのも珍しかったような気がします。形も色もかわいくて、味もちゃんとおいしい、三拍子揃ったお菓子で、どこか特別感がありましたね」(佐藤かなさん)

    かわいらしくてファンシーなお菓子、主に女子のハートをわし掴みにするようなビジュアルの商品を生み出しつづける明治。

    〈アポロ〉もまた、発売から50年が経ったいまでも、変わらずに人気の絶えないお菓子です。

    ギリシャ神話の「アポロン」が由来!?

    画像: 発売当初のパッケージ。当時は50円で販売していた(画像提供:明治)

    発売当初のパッケージ。当時は50円で販売していた(画像提供:明治)

    〈アポロ〉の発売年、1969年は、人類が初めて月面着陸した記念すべき年。そのときに宇宙飛行士たちが乗っていたのが、アメリカの宇宙船『アポロ11号』でした。〈アポロ〉のあの三角形は、宇宙船のカタチからイメージしてつくったものなんです。でも〈アポロ〉という名前は、宇宙船に由来しておらず、実はギリシャ神話に出てくる神様『アポロン』からとったといわれています。当時は商標登録に3年ほどかかっていたので、宇宙船が飛び立つ3年以上前には〈アポロ〉の名前で申請していたということになります」(明治 カカオマーケティング部/齊藤圭哉さん)

    形の由来と、名前の由来は別々だったなんて……!

    なんとも面白いエピソードをお聞きしました。

    また、当時は子ども向けのお菓子というよりは、どちらかというと格好良い大人向けのチョコレートとして企画していたそう。だからパッケージも英字にしていたり、どこか格好良い雰囲気がありました。

    それが発売してみると、子どもや女性によく売れたことから、1972年には現在のパッケージに近い、いちご柄が配されたデザインにリニューアルされたようです。

    いろんな〈アポロ〉を楽しもう!

    画像: アポロを卒業した人向けの「アポロマイスタイル」は、甘さ控えめ(写真右)

    アポロを卒業した人向けの「アポロマイスタイル」は、甘さ控えめ(写真右)

    昨年、発売から50周年を迎えた〈アポロ〉

    5箱にひとつの確率で入っているという、「ラッキースター」(星形のアポロ)や、自宅で手づくりできる「手づくりアポロ」、そして大人向けの「アポロマイスタイル」など、その楽しみかたはいろいろ。

    「13歳と5歳の娘がいますが、一緒に〈アポロ〉を楽しむこともあります。この独特なかわいさとおいしさは、女子が好きだと思うポイントが詰まっているのかも。パッケージも、劇的に現代風にリニューアルされていなくて、どこか昭和のファンシーグッズを連想させるところが好感度大。これからも変わらずに好きだと思います」(佐藤さん)

    佐藤さんは、口の中で、チョコといちごチョコの間をきれいにはがせたら、その日はいいことがある! なんて、アポロ占いもしているそうで。パリッとふたつに分かれたら、なんとなく気分がいいですもんね。

    いろんな楽しみ方のある、かわいいチョコレート。久しぶりに食べてみませんか?

    画像: 昨年、発売から50周年を迎えた〈アポロ〉

    アポロ
    ■ 内容量:46g
    ■ 価格:120円(税込)
    ■メーカー:株式会社明治 ブランドサイトを見る



    〈撮影/山田 耕司 取材・文/山下あい〉

    佐藤かな(さとう・かな)
    明治学院大学フランス文学科卒業後、スタイリストの道へ。現在は、雑誌や広告のスタイリングを中心に活躍中。『天然生活』では、着回しの利く洋服が自分でつくれる連載「一年中着回せる簡単服」も人気。自身が着たい服をつくるブランド「avecmoi(アヴェクモワ)」では、インスタグラムなどで自ら着こなしを披露している。著書に『スタイリスト佐藤かなが作る赤ちゃんのための服と小物』(文化出版局)など。
    インスタグラム:@kaaana75



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