お菓子はほとんど手づくりするという、はなさん。何度もつくっている、とっておきのレシピを教えてもらいます。毎月30日更新。
hana’s memo
プリンとケーキの間の食感が楽しめる、台湾カステラ。
本場、台湾の夜市で購入したことはあっても、そういえば、自分で作ったことはありませんでした。辿り着いたレシピは幾度も試作を重ね、やっと完成したレシピです。
生焼けだったり、ひび割れしちゃったり、途中で挫折しそうになりましたが、その分、色々な発見がありました。海外に行けない今だからこそ、家で手作りしたい、台湾の味。
焼き立てを手でちぎると「シュワシュワ」と音を立て、舌の上でとろける、魅惑のデザートです。
下記の注意点を参考にして、ぜひおうちで海外の味を楽しんでくださいね!
「台湾カステラ」のつくり方
材料(直径15cmの丸型1台分)
● 薄力粉 | 50g |
● 卵 | 3個 |
● 牛乳 | 50g |
● きび砂糖 | 50g |
●バター(食塩不使用) | 40g |
下準備
*オーブンは160℃に予熱する(焼くときは150℃に下げる)。
*型の底と側面にオーブンシートを敷き込む。側面はやや高め(型の深さ+4cmほど)にする。
*卵黄と卵白を分ける。卵白は使う直前まで冷蔵庫で冷やしておく。
注意点
*湯せんの際に使用するお湯の温度が高すぎるとひび割れの原因に。50℃くらいがちょうどいい温度。
*メレンゲはやわらかめに。メレンゲを使うほかのケーキよりも若干、やわらかめに泡立てたものを使用。
*オーブンによって、焼き時間の調整を。うちのオーブンはマンションに備え付けされた電気オーブンなので、卵3個しか使わないレシピでも、50分ほど湯せんで焼かないと真ん中が生焼けになってしまうことも。
つくり方
1 湯せんでバターを溶かし、牛乳も一緒に温める。
[はなよりひと言]
両方が50℃になるまで温めます。
2 バターを大きめのボウルに移し、薄力粉をふるい入れ、泡立て器で混ぜる。
[はなよりひと言]
粉っぽさがなくなったらオッケーです。
3 牛乳を少しずつ加え、さらに混ぜる。
4 卵黄を1個ずつ加え、その都度、混ぜる。
5 卵白をメレンゲにする。砂糖を3回に分けて加える。
[はなよりひと言]
メレンゲが艶っぽく、角の先が垂れるくらいがちょうどいいです。かたいメレンゲになると混ざりにくいのでやわらかいメレンゲを目指します。
6 メレンゲの1/3を生地に加え、泡立て器で混ぜる。
[はなよりひと言]
混ぜすぎないように注意します。
7 残りのメレンゲも加え、ヘラで底から生地を持ち上げながら切るように混ぜていく。型に流し入れ、20cmほどの高さから2回、落とす。
[はなよりひと言]
メレンゲが残るとひび割れの原因になるので、なくなるまで手早く混ぜます。黄色い筋が見えていたら、まだ卵の生地が混ざっていない証拠です。上から落とすことによって、気泡がなくなります。
8 バットなどにキッチンペーパーを敷き、7の型をのせたら、バットにお湯(50℃)を2cmほどの高さまで注ぎ、天板にのせる。
[はなよりひと言]
オーブンに備え付けの天板だと高さがないので、今回はもうひと回り大きいケーキ型に丸型を入れ、そこにお湯を注ぎました。
9 160℃に予熱したオーブンを、150℃に下げ、50分ほど焼く。
[はなよりひと言]
オーブンの予熱は少し高く設定し、焼くときに150℃に下げます。20分ほど経ったら生地がふくらんでくるので、オーブンを2秒ほど開けて熱を逃します。10分おきに繰り返します。生焼けが心配な場合は竹串を刺して、生地がついていないのを確認します。
10 焼き上がったらすぐに型から外し、側面のオーブンシートを取り除く。
[はなよりひと言]
粗熱を取ってから切り分けます。
はな
モデル・タレント。神奈川県横浜市出身。17才からモデル活動を始める。現在は、ファッション誌で活躍するかたわら、FMヨコハマ「Lovely Day♡~hana金~」のナビゲーターや、日本テレビ「夢の通り道」のナレーションも務めるなど、幅広く活躍している。趣味はお菓子づくりや茶道、仏像鑑賞。著書に『はな、茶の湯に出会う』(淡交社)、『hana’s style book』(宝島社)、『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』(幻冬舎)、『おくるおかし』(集英社)など。朝日新聞デジタル&TRAVEL「はなのたびたび旅日記」連載中。
インスタグラム:@hanalovestaco
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天然生活webの連載「はなのお菓子」で人気のレシピを集めて、1冊にまとめました。「いちごショートケーキ」「タルトタタン」「台湾カステラ」「バスクチーズケーキ」など、はなさんが試作を重ねてできた32のレシピ。ぜひお家でつくってみてください。お菓子づくりに目覚めたきっかけなどについてのインタビューも掲載しています。