午前中は私のオフィス、昼には子どもたちの食堂に
もともとキッチンで過ごすことが多い私ですが、ダイニングテーブルを南仏の家に移動し、今、良いものを探している最中なので、キッチンが私の基地に。
お料理はもちろん、午前中はここで仕事をします。
昨年から6月上旬ごろまで、わが家のキッチンは昼になると、子どもたちの食堂へ様変わり。コロナ禍のために娘のナツエの高校ではお昼が食べられず、家に戻ってきてランチをしていました。
しかもナツエだけでなく、友達も三々五々やってくるので、11時半から13時半までは玄関のベルが鳴りっぱなし。いつも5人くらいがこのテーブルを囲んでいました。
そしてレストランもクローズしていた時期には、夫のバルトさんがビジネスランチのために不意打ちでやってくることも。すると、子どもたちは別のコーナーに退散となります。
このキッチンは、家族みんなにとってますます大事な場所になりました。
◆小さな“楽しい”がいっぱい。ある日のバルト家のキッチン
子どもが喜ぶ魚料理
とびきり素材をまるごとシンプルに。焼き加減に気を配れば立派なおもてなしの一品に
材料
●魚 | まるごと1匹 |
(今回はスズキを使用) | |
●タイム | 適宜 |
●ウイキョウ | 適宜 |
●粗塩 | 適宜 |
●オリーブオイル | 適宜 |
●レモン | 適宜 |
下準備
オーブンを180℃に予熱する
調理スタート!
1 魚は魚屋さんでポートフイユ(お財布)という背中開きの下処理をしてもらう。内臓や骨、小骨もすべてきれいに。
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2 魚の内側に香草のタイムを入れて身を閉じる。
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3 2の魚を、カットしたウイキョウと一緒に耐熱容器に入れる。
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4 オリーブオイルをたらりと全体に回しかける。
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5 上から粗塩をパラパラとふりかける。
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6 タイムを魚の表面にも何本か添えて、予熱しておいたオーブンに入れる。目安は20分。
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7 その日の魚の大きさなどでも変わって来るので、焼き加減を確認しながら、時間を調節。
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8 焼き上がり。多くのフランス人同様、わが家も魚の内側に火が通り過ぎていない感じが好み。
気になる仕上がりは?
内側のタイムはこんなふうに身に馴染んでいる。器に盛って、レモンを絞っていただく
<撮影/武田正彦、ヘア&メイク/御幸 剛、文・現地コーディネート/鈴木春恵>
中村江里子(なかむら・えりこ)
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