料理をぐっと楽にしてくれる“ひと工夫”。すぐにできて、家のごはんがもっとおいしくなる、魔法のような知恵あふれる料理を紹介します。大原千鶴さんに、焼きそばナポリタンのつくり方を教えていただきました。
(『天然生活』2018年3月号掲載)
焼きそばナポリタンのつくり方
焼きそば麵で手早くつくる、どこか懐かしい味わいのナポリタン。ケチャップをよく炒めると、酸味が和らいでコクが出ます。
材料(2人分)
● 焼きそば麵 | 2玉 |
● 玉ねぎ | 160g |
● ウインナーソーセージ | 3本(80g) |
● ピーマン | 1個 |
● ケチャップ | 大さじ5 |
● バター | 10g |
● 塩 | 少々 |
● サラダ油 | 大さじ1 |
つくり方
1 玉ねぎは7mm幅のスライス、ピーマンは7mm幅の輪切りにする。ソーセージは7mm幅の斜め切りにする。
2 フライパンに油を熱し、玉ねぎ、ソーセージを炒め、しんなりしたらケチャップを入れて具材によくからめる。具材とケチャップがよくなじんだら、電子レンジで温めた焼きそば麵(1玉600Wで約1分)、ピーマンを加えて炒め合わせる。仕上げにバターを入れて混ぜ、味をみて足りないようなら塩を加える。
料理をイメージすることが、おいしさにつながります
「家庭料理は毎日のものだから、手間をかけすぎず、さっとつくるのがいいですね」という大原さん。
そのなかで、「面倒だと思わない程度のおいしさの追求」から、小さな工夫は生まれるそうです。
今回、教えてくれた料理はシンプルですが、大原さん流の工夫やアイデアがちりばめられていて、何度も食べたくなるようなやさしい味がします。
おいしく仕上げるために、いつも心がけているのは、「料理のイメージを明確化すること」だそう。
「たとえば、ナポリタンなら、喫茶店の懐かしい味とか、それをどうやって表現するかを考えることが大事。どんな料理も、イメージに向かってちゃんとつくっていく、ということですね」
たとえ日常の料理でも、着地点をきっちり定め、ひとつひとつの工程に誠実に向き合うことが、‟わが家の味”をおいしくする近道のようです。
〈料理/大原千鶴 撮影/伊藤 信 取材・文/山形恭子〉
大原千鶴(おおはら・ちづる)
奥京都、花脊の料理旅館「美山荘」の次女として生まれる。幼いころから料理の心得を学び、現在は京都伝統の味をつくりやすい家庭料理として紹介する。著書に『大原千鶴のささっとレシピ』(高橋書店)など。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです