台所収納の見直しは、まずは棚と引き出しから
こんにちは! 築45年のレトロな団地風マンションに娘と暮らす大野祥子と申します。「古い団地をサンクチュアリに」をテーマに、インスタグラムで暮らしのあれこれを綴っています。
古くて汚れの取れない団地のキッチン。収納についても悩みはたくさんあります。限られた空間のなかで、いかにすっきりものをしまうか。まだまだ試行錯誤の最中ですが、ひとまず改善できた吊戸棚とシンク下の収納をご紹介しますね。
STEP1 吊り戸棚の中にある、使わない器を手放す

見直し後の吊り戸棚。開けるとこの通り、ガラーン。「いかに“使わないもの”で空間を占拠していたかを改めて実感しています」
以前、わが家には食器棚がありませんでした。だから吊戸棚には、お皿やコップがぎっしり……。
地震も心配だし、食器棚を手に入れたのを機に、いったん整理しようと全部出して見直すことに。するとほとんどが使っていないという衝撃の事実が判明したのです。
そこで思い切って、使うもの以外は処分。おかげで何がどこにあるか、ひと目でわかるほどすっきりしました。

2人分のおかずを盛り付ける大皿や鉢はよく使うから手前に配置

右のかごはお皿洗いのときに敷く水切りクロス。毎日使うさらしのふきんはトレイにまとめて。奥はお客さま用のお手拭きをひとまとめに
吊戸棚のすっきり収納ポイント
①ものを詰め込み過ぎない
②よく使うものは手前に置く
③ふきんは用途別にかごやトレイを活用
STEP2 シンク下の収納力を上げる

収納に困っていたお米のストックも、横にして奥に入れたらすんなり収まってすっきり
以前はシンク下に引き出しラックを入れて乾物やパスタ、缶詰に粉類など食品も収納していました。
たくさんのものを無理やり詰め込んでいたので、鍋が出しにくかったんです。
そこで食品は最低限の量にして冷蔵庫へ移動。鍋やフライパンは市販の棚を利用して出し入れしやすい配置にしました。

「山崎実業」のスチール製伸縮収納棚を前後に2個並べて、奥まで2段で収納できるようにしました。よく使うものは手前に配置

洗剤は「ダイソー」のボックスにまとめてシンク下の端に収納。瓶の中身は重曹
シンク下のすっきり収納のポイント
①「余計なものは入れない」と決める
②収納ラックを追加して、空間を最大限に利用する
③洗剤類はボックスにまとめる
STEP3 空いたスペースと扉の裏も活用
悩んだ末、ごみ袋とレジ袋もシンク下へ収めることに。
ボックスと網のマルシェバッグを使って、すっきりと収納できました。

ボックスに立てて入れることですっきりと収納。奥に置いたのはもうあまり使わない大きな鍋。「ここなら出し入れの問題もありません」

レジ袋を収納したマルシェバッグ。「買い物にはマイバッグを持参しますが、ネットスーパーの食品が袋に入って届くので畳んでここにひとまとめにしています」。磁石プレートを両面テープでくっつけて、マグネットフックを活用
ごみ袋とレジ袋のすっきり収納ポイント
①ごみ袋→ボックスに立ててコンパクトに
②ごみ袋&レジ袋→よく使うので出しやすい場所に置く
③レジ袋→扉の裏を利用して、マグネット収納で
STEP4 引き出しは、ひと目で見やすく

割り箸やコンビニのスプーンなどがごちゃごちゃと入っていた引き出し。すべてのものを出し「無印良品」のケースを利用してキッチンツールを収納。「開けてかわいいのでテンションが上がる引き出しになりました」
「引き出しを見た目よく収納したい!」という気持ちにかられ、収納を見直すことにしました。
以前はごみ袋も引き出しに入っていましたが、シンク下に移動。その分、スペースも生まれました。
ケースを取り入れて、ひと目でわかる収納に。
引き出しのすっきり収納ポイント
①同じ種類のケースで分類
②道具はサイズ別に分ける
③素材別に分けて見た目もすっきり
いかがだったでしょうか。狭いながらも四苦八苦しながらなんとか工夫しているリアルな様子が伝わったのではないでしょうか。
ピカピカのお家ではないけど、知恵をしぼることで使いやすくなるということが伝わればうれしいです。
読んでいただきありがとうございました。

すっきり整ったわが家の団地の台所
〈撮影・文/大野祥子(https://www.instagram.com/shosworks/)〉
大野祥子(おおの・しょうこ)
フリーランスでインテリア雑誌のライター&編集を行う。おもな活動は「暮らしのまんなか」「Come home!」など。インスタグラムで団地暮らしや日々の見直しを発信するうち、1年でフォロワーが約5万人超に。オリジナルのデジタル小冊子「しょ~こジャーナル」を販売中。https://shosworks.base.shop/