(『サステイナブルに暮らしたい』より)
食材の保存には、ガラス瓶をフル活用
つくり置きのおかずや使いかけの食材の保存には、ガラス瓶をフル活用しています。
透明で中身が見えやすいのが最大のメリット。冷蔵庫に並んでいても、中身がひと目でわかります。並べた時、カラフルできれいに見えるのも魅力です。
一番のお気に入りは、ドイツのWECK(ウェック)のキャニスター。
ガラスのフタをただのせるだけ、というシンプルで過不足ないデザイン。必要なら、天然ゴムのパッキンと止め金でしっかり密閉することも可能。
一般的な瓶と違って、フタ裏にプラスチックもついていないので(これが食品に触れることによる内分泌かく乱物質のリスクも指摘されている)、完全プラスチックフリー。さすが環境先進国ドイツです。
ステンレス製の弁当箱も保存容器として活躍します。弁当箱ならではの横長の形状は、ちょっとしたおやつの残りなどを入れておくのに便利です。
琺瑯容器も活用していますが、プラ製のフタはにおいがつきやすく、古くなるとベタついてくるので、これから新しく買い足す時は、フタも琺瑯製を選ぶつもりです。
琺瑯は、スープなどを入れてそのまま火にかけられてとても便利です(焦げやすいので注意)。
ボウルやお皿もふたとして活躍
できあがった料理を冷蔵庫に入れておく場合は、お皿にボウルなどをかぶせて、そのまま冷蔵庫へ(ケーキなども同様)。
逆に、ボウルで下ごしらえしたものは、平たいお皿をかぶせて冷蔵庫へ。野菜類の冷蔵保存には蜜蝋ラップも大活躍。大きなサイズのパンを保存する時は、小麦粉や砂糖が入っていたジッパー式の袋を清潔に保管しておいて再利用します。
いわゆる食品用ラップフィルムやフリーザーバッグは、なくてもまったく困りません。冷凍保存に頼らないせいもあるかもしれません。電子レンジもないので、ご飯は冷蔵保存して、蒸し器であたためています。
本記事は『サステイナブルに暮らしたい』(アノニマ・スタジオ)からの抜粋です
〈文/服部雄一郎 撮影/衛藤キヨコ)〉
服部雄一郎(はっとり・ゆういちろう)、服部麻子(はっとり・あさこ)
夫・服部雄一郎、妻・服部麻子(ともに1976年生まれ)、長男(高1)、長女(小5)、次男(小2)の5人家族。アメリカ、南インド、京都を経て、2014年に高知県に移住。
一家の環境に配慮した「ゼロウェイスト」や「プラスチックフリー(プラフリー)」の実践的な取り組み、循環や持続可能性を意識した暮らし方がメディアで紹介され注目を集めている。今後ゲストハウスなども運営予定。持続可能な暮らしのノウハウや生き方を綴った著書『サステイナブルに暮らしたい』が発売中。
雄一郎:神奈川県葉山町役場のごみ担当職員として、ゼロウェイスト政策に携わる。訳書に、『ゼロ・ウェイスト・ホーム』(アノニマ・スタジオ)、『プラスチック・フリー生活』(NHK 出版)、『ギフトエコノミー』(青土社)など。
http://sustainably.jp/
インスタグラム:@sustainably.jp
麻子:野草茶のブレンドを手掛ける。
http://lotusretreat.info/
インスタグラム(野草茶):@asterope_tea
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高知の山のふもとに暮らす翻訳者・服部雄一郎とその家族の無理なく楽しむ、シンプルで心地よい暮らしのはなし。『ゼロ・ウェイスト・ホーム』訳者による、持続可能な暮らしのノウハウや生き方を綴ったエッセイ&生活実用書です。ゴミ、プラスチック問題に精通しているからこその、無理なく楽しく取り組む方法やアイデアが満載。それぞれの暮らしに合ったヒントが見つかります。