• 私たちが「おまもり」として選んだのは、その人が持つ肌の匂いと溶け合うことで、「私だけの香り」を引き出してくれるというハンドメイドのフレグランスブランド「DAWN Perfume(ダウンパフューム)」。今回は、DAWN Perfumeディレクター・香りスタイリストの杏喜子(あんず よしこ)さんによるスキンタイプ診断について、紹介します。

    ***
    「おまもり」の語源は“見守る”だそう。私が私らしく、居心地よく生きるための「おまもり」を分けていただきに、大段まちこ(フォトグラファー)&井尾淳子(フリー編集者)のふたりが、心とからだを整える魔法使いのような人々を訪ねます。
    --
    おまもりルームより
    ふっくらとした愛を込めて。

    その人自身がもつ、肌の匂いを引き出す

    大段:今回は、杏さんの行っている「スキンタイプ診断」とはどんなものなのかについて、ですね。

    杏:はい、よろしくお願いします。私のカウンセリングは“SMELL &TELL”というパーソナルコンサルテーションです。診断を受ける方には、まずこの「フォーミュラX」(下写真参照)というちょっと変わった香水を、腕の内側にスプレーしていただきます。

    井尾:「フォーミュラX」って、どういう香水なのですか? 

    杏:この香水自体には特別な香りはないんですよ。でも、つけるとその人自身がもともと持っている肌の匂いを引き出す働きがあるんです。

    大段:ということは、人によって違う香りになるということですね。

    井尾:気になる~。こちらも「DAWN Perfume」シリーズの商品ですか?

    杏:はい。最初はスキンタイプ診断用だったのですが、その人だけの香りが浮き立つということで人気になって。「あの香水は買えませんか?」というお問い合わせをたくさんいただいて、商品化されたものです。おふたりとも、まずは肌にはつけずに、そのまま香ってみてください。

    大段:(香りを嗅ぎながら)本当。香りはあまりないですね。

    画像: 「DAWN Perfume」のスキンタイプ診断では、写真の香水「フォーミュラX」(11,150円)を腕の内側にスプレーした後、杏さんが肌の匂いを嗅ぐ流れ。「ご自身だけの香り立ちを楽しめるオリジナルな香水として、シリーズの中でも人気の高い香水です」(杏さん)

    「DAWN Perfume」のスキンタイプ診断では、写真の香水「フォーミュラX」(11,150円)を腕の内側にスプレーした後、杏さんが肌の匂いを嗅ぐ流れ。「ご自身だけの香り立ちを楽しめるオリジナルな香水として、シリーズの中でも人気の高い香水です」(杏さん)

    肌の匂いは主に4タイプ

    大段:私と井尾さんが「フォーミュラ X」をつけたら、それぞれ違う香りになる、と。

    杏:そうそう。後ほど体験していただくので、お楽しみに。

    井尾:わ~。どんな香りになるんだろう。

    杏:ふふふ。そして、次にこちらの質問表にも記入をお願いしています。

    大段:あ、質問表があるんですね。私は以前、杏さんに診断していただいたのですけど、短い時間だったので質問表は記入せず、肌の匂いを直接嗅いで見てもらいました。

    杏:そのときは「フォーミュラX」だけでしたね。それでもスキンタイプはわかるのですが、質問表に書いていただく内容(好きな色、いまの気分など)を判断材料にして、さらにその方の“いま”に合った香水を探っていくことになります。

    大段:いまの気分ではどうなのか、私も楽しみです。

    画像: DAWN Perfumeディレクター・香りスタイリストの杏喜子さん

    DAWN Perfumeディレクター・香りスタイリストの杏喜子さん

    画像: スキンタイプ診断の際に記入する質問シート。星座や好きな色、気になるキーワード、リラックスできる場所などを書いていきます。

    スキンタイプ診断の際に記入する質問シート。星座や好きな色、気になるキーワード、リラックスできる場所などを書いていきます。

    井尾:まず杏さんが肌の匂いを嗅ぐと、どんなタイプであることがわかるんですか?

    杏:「DAWN Perfume」では、大きく9つのスキンタイプ分類で嗅ぎ分けます。パーソナル診断ではより細かく診断しますが、日本人に多い主なスキンタイプがこちらの4種類になります。その4つは①スウィートさん②ウッディーさん③ムスクさん④ニュートラルさん、です。

    井尾:すごい。嗅ぐだけでわかるのですね。

    大段:私のスキンタイプは、“無味無臭”と診断していただいたのを覚えています。

    杏:そうでした。大段さんは「ニュートラルさん」のタイプですね! 

    日本人に多いスキンタイプは「スウィート」

    井尾:へぇ~。ニュートラルというのは、肌の匂いが無臭ということ?

    杏: 肌の香り自体はあるんですよ。でも、肌に乗せた香りが変化しないタイプで、つけた香水のそのままの香りがふわっと香ってくるんです。じつは私もニュートラルなのですが、結構レアなタイプで、100人中1人か2人くらいの確率です。

    井尾:なんと! 貴重なタイプがここに2人(笑)。

    大段:ですね~。ほかの3つのタイプは、どういう感じなのですか?

    杏:日本人の方に一番多いのが「スウィートさん」です。その中でも「ほのかに甘い」「とっても甘い」などのグラデーションはありますが、スウィートさんは肌そのものが甘い香りなので、バニラ系などの香水は「甘い×甘い」になってしまって……。トゥーマッチになることがあるんですよ。

    井尾:あ~。なるほど。

    杏:日本人に多いのは、お米を主食にしていることも関係していると思うんですけどね。

    大段:お米はたしかに甘いですものね。私たちは食べているもので、できていますし。

    杏:本当にその通りです。急に糖質制限をされたり、女性の場合は出産でホルモンバランスが変化したり、人によっては、その時の状況でスキンタイプが変わる人もいますよ。私の場合は出産後も変わらず、ずっとニュートラルです。なので変わらない人もいますね。

    ふたり:へぇ~。

    画像: つける人のスキンタイプに合わせて選べる「DAWN Perfume」フレグランスは、現在全16種類。いろいろ試してみたくなります!

    つける人のスキンタイプに合わせて選べる「DAWN Perfume」フレグランスは、現在全16種類。いろいろ試してみたくなります!

    スキンタイプでキャラクターも出る!?

    杏:そして「ウッディーさん」は、欧米の方に多いですね。肌の香り自体がお香に近くて。サンダルウッドやシダーウッドのような香りが特徴です。

    大段:ウッディーさんの香りも、素敵ですねぇ。

    杏:電車などで欧米の方が隣に座ると、思わず「お香焚いていらした?」と思うときがあります。ウッディーさんは肌の香りが強めなので、わかりやすいんですよね。肌に乗せる香水も大きく変化させるので、最初からがつんと甘めの香水をつけてもトーンダウンするから、嫌味なくつけられるんですよ。

    井尾:面白い! もとのスキンタイプに合わせて、足し算したり引き算したり、バランスをとるわけですね。そして、真ん中にニュートラルさんがいるという。

    杏:そうそう。そういう感じです。スウィートさんに次いで、日本人に多い「ムスクさん」は、香りが飛びやすいシトラス系の軽い香りでも、長く楽しむことができるタイプです。ただ香りが残りやすいので、あまり強い香りをつけるとキツく感じてしまうかも知れませんね。

    ふたり:なるほど~。

    杏:スキンタイプ診断では、その人のキャラクターもにじみ出ますよ。たとえばスウィートさんは、心のままに生きる素直な人。ウッディーさんは独自の世界観を持つ、オリジナルな感性の方が多く、ムスクさんは元気で存在感が強く、面倒見の良い人に多いスキンタイプです。

    大段:私のタイプのニュートラルはどうですか?

    杏:ふふ。大段さんと私の「ニュートラル族」は、何事も突き詰め型です。誰に言われたわけでもなく突き詰めていく、好きなことがいつのまにか仕事になっているような人が多いですね。

    大段:たしかに、そうかもです。

    …ということで、次回はニュートラルタイプの大段さんについて、スキンタイプ診断をしながらおすすめの香水を見つけていきます。

    どんな香りになるのか、次回をお楽しみに!

     

    ◇ ◇ ◇

    杏 喜子(あんず・よしこ)
    「DAWN Perfume(ダウンパフューム)」ディレクター、香りスタイリスト。幼い頃から香りの世界に興味を持ち、アロマサロンのカウンセラーとして、カラーセラピーを学ぶ。フレグランスキャンドル制作を経て、コロラド州在住の調香師・ダウン・M・スペンサー・ヒュウィッツとの出会いを機に、2008年より、自身がディレクションする「DAWN Perfume」を日本で展開。その人独自の肌の匂いから、おすすめの香りを見つけるスキンタイプ診断も行う。
    購入や診断については、公式サイトから。
    https://dawn.theshop.jp/
    https://www.instagram.com/dawnperfume_anzu/



    大段まちこ(おおだん・まちこ)
    フォトグラファー。かわいいもの、雑貨、ファッションなどをテーマに女性誌やライフスタイル誌で活躍。共著に『花と料理』(リトル・モア)などがある。
    http://odanmachiko.com/

    井尾淳子(いお・じゅんこ)
    フリーライター&編集。子育て雑誌の編集経験を経て、現在は書籍、Webコンテンツなどの編集、執筆を中心に活動。



    This article is a sponsored article by
    ''.