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「おまもり」の語源は“見守る”だそう。私が私らしく、居心地よく生きるための「おまもり」を分けていただきに、大段まちこ（フォトグラファー）＆井尾淳子（フリー編集者）のふたりが、心とからだを整える魔法使いのような人々を訪ねます。
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おまもりルームより
ふっくらとした愛を込めて。。
カラー診断から、いまの気分をチェック
井尾：さて今回は、大段さんのスキンタイプ診断がどのような結果になったか、ですね！
大段：はい。楽しみです。よろしくお願いします。
杏：大段さんのスキンタイプは、「ニュートラル」ということがわかりましたね。ニュートラルは、つけた香水の香りが、そのまま香るタイプの方です。
井尾：自身の肌に香りをのせたとき、肌の匂いと混じり合って変化することがない、ということでしたね。
杏：その通りです。
大段：以前、診断の体験をしたときは、ニュートラルスキンタイプにおすすめということで「Bejmat（ベジマット）」という香水を選んでいただきました。スッキリした香りで、とっても気に入っています。
杏：よかった！（スキンタイプ診断用の質問表を見ながら）大段さんは、好きな色は「白」なんですね。じゃあ、やっぱり「ベジマット」はピッタリかな。ご自身の中をいつもスッキリ、まっさらにしておきたい、という気分の現れだったりするので。
ふたり：へぇーーー！
杏：白がお好きな方は、余計なものを溜め込みたくない、という性質もあるんですよ。
大段：まさに、ここのところ不要なものをたくさん捨てていました。
写真中央のボトルが「Bejmat（ベジマット）」（11,150円）“香りで浄化する”をテーマに、日本のために０からつくられた香水。
大段まちこのおまもり１
「Bejmat（ベジマット）」
井尾：この「ベジマット」は、どういう特徴の香りなのですか？
杏：ブルーモスクのなかに入って、「心身ともにすっきりする」というイメージから生まれました。天然のベルガモットを主体に、ヒノキやベルガモットが気分をすっきりさせてくれます。そして次第に、浄化力の高い森林の中で深呼吸するような心地よい香り立ちに変化します。ウォーターリリー（蓮の花）、ローズの花々、ガイアックウッド、シダーウッドと、お花と樹木の温かみとがバランスよく溶け合う香りです。
井尾：うーん、聞いているだけで癒やされますね。
杏：すっきりしたい、いらないものできるだけ洗い流しておきたい、ため込みたくない。この「ベジマット」は、自分の内側も、周りの空気も、「心身ともに浄化」ということをテーマにしています。
大段：いまの気分にぴったりです。
杏：そして、トップノートに入っている天然のヒノキの精油が集中力も高めてくれるんです。フォトグラファーというお仕事柄、いつでもスイッチを入れられるように、「ベジマット」はぜひ、おまもりにしてくださいね。
大段まちこのおまもり２
「ame（天／あめ）」
井尾：大段さんのニュートラルスキンタイプの人は、肌に乗せても、香水本来の香りをずっと楽しめるのでいいですねぇ。杏さんも、ニュートラルさんでしたよね（くわしくは、前回vol.23を参照）。
杏：はい。合わない香りは基本あまりないのですけど、ニュートラルさんは肌の香りで香水が変化しない分、ご自身がとっても気に入っていなければつけていられないところもあるんですよ。
大段：あぁ、よくわかります。
杏：なのでこの「ベジマット」のように、最初からいろいろな天然香料を重ねた深みのある香りか、あるいはものすごくシンプルなものか。両極端なものが好きになる傾向にありますね。
大段：なるほど～。もうひとつ、杏さんに以前おすすめされた「ame（天／あめ）」という香水は、そのシンプルな方ですね。こちらも大好きで愛用しています。
写真左が「ame（天／あめ）」（11,150円）。桃源郷からインスパイアされた香水で、主体の香りはルバーブ。写真右は「Bejmat（ベジマット）」。
杏：ありがとうございます。「ame」は女性の幸福感にアプローチして、理想の自分とつながることをテーマに表現した香りなんです。
井尾：わぁ。それも素敵です！
杏：大段さんのタイプでは、「ame」は単体で使うのもいいですし、その日の気分に合わせて「ベジマット」と重ねて使っていただくのもいいですよ。集中力＆スッキリ感に加えて、大段さんの内面のかわいらしさをプラスしてくれます。
大段：そうなんですね。ときどき、重ねてつけていました。
杏：それはニュートラルさんだからこそできる楽しみ方なんですよね。私はこの2種のレイヤーは、ちょっと蒸し暑いときに使うと気持ちいいので好きなんです。
大段：暑い日ですか。今度、試してみますね。
大段まちこのおまもり３
「Syrinx（シュリンクス）」
杏：せっかくなので、改めて大段さんのいまの気分の香りも選んでみましょうか。今日は満月ということもあるので、浄化をテーマにした「Syrinx（シュリンクス）」という香水を試してみてください。
ふたり：わー！ ものすごくいい香り！
杏：井尾さんはこのあとに診断させていただきますが、井尾さんも合うのかもしれませんね。「ベジマット」同様に「シュリンクス」も浄化がテーマで、こちらは「記憶の浄化」になります。
井尾：記憶の浄化。素敵なテーマですね。ずーっと香っていたい～（うっとり）。
大段：満月のせいでしょうか。私も今日は、この「シュリンクス」をつけていたい気分です。そして、苦味……のような香りもありますか？ そこも好きだなと思いました。
杏：はい、ベチバーやオリーブ、月桂樹など、ほのかに苦味がある植物は入っていますよ。ニュートラルスキンタイプの人は匂いに敏感なところがあるのですが、大段さんもそうですね！
写真は「Syrinx（シュリンクス）」（11,150円）。「ギリシャ神話に出てくる、自由と平和を象徴する葦笛“シュリンクス・パーン”に着想を得た、ロマンティックで希望に満ちた香りです」（杏さん）。トップノートは月桂樹やレモン、フィグ＆フィグリーフ、フローラルノートはライラックや沈丁花の可憐でロマンティックな香り。
杏：おそらく、「シュリンクス」を大段さんの肌につけたときと、井尾さんがつけたときでは違うと思いますよ（にっこり）。
ふたり：（それぞれの香りを嗅ぐ）
大段：本当ですね！
井尾：たしかに！ 大段さんがつけているのとは香りが違う……。というか、大段さんの肌に乗せた香りが、「シュリンクス」そのままの香りなんですよね……。
杏：井尾さんも、本来の肌の香りと溶け合って、ご自身のものにしやすい香りだと思いますよ。ではこのまま、井尾さんの診断に移りましょうか。
井尾：わー、ぜひよろしくお願いします！
…ということで、次回は私（井尾）について、スキンタイプ診断からおすすめパフュームを教えてもらいます。
お楽しみに！
◇ ◇ ◇
杏 喜子（あんず・よしこ）
「DAWN Perfume（ダウンパフューム）」ディレクター、香りスタイリスト。幼い頃から香りの世界に興味を持ち、アロマサロンのカウンセラーとして、カラーセラピーを学ぶ。フレグランスキャンドル制作を経て、コロラド州在住の調香師・ダウン・M・スペンサー・ヒュウィッツとの出会いを機に、2008年より、自身がディレクションする「DAWN Perfume」を日本で展開。その人独自の肌の匂いから、おすすめの香りを見つけるスキンタイプ診断も行う。
購入や診断については、公式サイトから。
https://dawn.theshop.jp/
https://www.instagram.com/dawnperfume_anzu/
大段まちこ（おおだん・まちこ）
フォトグラファー。かわいいもの、雑貨、ファッションなどをテーマに女性誌やライフスタイル誌で活躍。共著に『花と料理』（リトル・モア）などがある。
http://odanmachiko.com/
井尾淳子（いお・じゅんこ）
フリーライター＆編集。子育て雑誌の編集経験を経て、現在は書籍、Webコンテンツなどの編集、執筆を中心に活動。
