鱈ちりのつくり方
冬の鍋の人気食材、鱈を存分に堪能できる、やさしい味わいの鱈ちり。体もぽかぽかにあたたまります。
鍋の後は一度だしをこして、雑炊に。そのままで翌朝味噌汁にするのもおすすめです。
材料(つくりやすい分量)
● 真鱈の切り身(皮と骨を除き、3〜4cm大に切る) | 2切れ |
● 木綿豆腐(大きめのひと口大に切る) | 1/2丁分 |
● 春菊(軸と葉に切り分ける) | 1/2束 |
● 長ねぎ(芯を除き、6cm長さの太めの短冊切り) | 1/2本 |
● A | |
・しょうが(みじん切り) | 大さじ1 |
・水 | 4カップ |
・酒 | 1/2カップ |
● 薬味(針ゆず・ゆずこしょうなど) | 各適宜 |
● ぽん酢 | 適量 |
つくり方
1 鱈は皮つきの場合は、皮を拭く下処理を必ず行う。ペーパータオルを折った角を使って汚れ、ぬめり、鱗を拭き取り、臭みを抑える。
2 小ぶりの土鍋にAを合わせ一度煮立てておく。鍋のざく(材料)を色よく盛る。薬味も揃えておく。
3 土鍋を火にかけ、沸騰したところで真鱈を入れ、鍋だしに旨みを加える。好みでさっと火を通し楽しむ。
鱈(タラ)のこと
冬の鍋の食材として欠かせないタラ。漢字で「鱈」と書くように、冬を代表する魚です。日本でタラと呼ばれるものは、マダラ、スケトウダラ、コマイなどがありますが、北海道沿岸と北陸ではスケトウダラを、その他の地域ではマダラを指すことが多いです。
通年とれますが、冬が旬。特においしいのは、厳冬期。切り身を選ぶ時は、身に弾力があり、身に透明感があり、皮にぬめりのないものを選びます。
鱈は尾に近くなると全体に細くなるので、背と腹のバランスのよい切り身を選ぶと調理しやすいです。鱈自体が淡白な味なので、さまざまな料理が楽しめます。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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