甘夏の柑橘酢 鯛のお刺し身丼のつくり方
甘夏を使った風味豊かな柑橘酢。口に入れた瞬間、フレッシュな甘夏の香りとうま味が口に広がります。
さっぱりとした味わいは白身魚の刺し身とも好相性。お好みでごま油をたらして食べても。
材料(つくりやすい分量)
● 米 | 2カップ (360mL) |
● 鯛の刺し身(薄切り) | 150g |
● きゅうり(縦半分に切って種を取り、薄い半月切りにする) | 1本分 |
● ねぎ(縦半分に切り、斜め薄切りにする) | 1本分 |
● A | |
・水 | 1と1/2カップ |
・酒 | 大さじ3 |
・昆布 | 3センチ角1枚 |
● B | |
・米酢 | 1/4カップ |
・甘夏の絞り汁 | 大さじ3 |
・三温糖 | 大さじ2 |
・塩 | 小さじ1 |
● 塩 | 少々 |
● 6%の塩水 | 適宜 |
● C | |
・ゆずこしょう | 小さじ1 |
・薄口しょうゆ | 大さじ2 |
・煮切り酒 | 大さじ2 |
● 白ごま | 適宜 |
つくり方
1 米をとぎ、10分浸水させ、水を切った状態で15分おく。Aを合わせて硬めに炊き、10分蒸らす。鯛の刺し身は軽く塩(分量外)をふり、冷蔵庫で15分休ませる。
2 ぬらした飯台に、炊いたごはんを小山に盛り、合わせたBを回しかける。うちわであおぎながら、ごはんを切るように合わせ、寿司飯にする。
3 きゅうりは6%の塩水に20分つけ、しっかりしぼる。Cはよく混ぜておく。器にごはんを盛り、きゅうりをのせた上に鯛、ねぎをのせ、Cをかけていただく。好みで白ごまをふる。
甘夏みかんのこと
「甘夏みかん」は、「夏みかん」の変異品種で、突然変異の一種の枝変わりとなる日本の古い柑橘です。夏みかんより酸味が少ないので、甘夏と呼ばれました。そして、夏みかんより早く色づき、食べやすいので、現在は甘夏の方が多く生産されています。
昭和10年に大分県津久見市の川野豊さんによって発見されたことから、正式名称を「川野ナツダイダイ」(川野夏橙)といいます。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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