正しく刺激するだけで、さまざまな効果を発揮するツボ押し。整体師の吉田佳代先生に、全身に300カ所以上あるツボのなかから‟やせる”ことに着目した‟やせツボ”を教えていただきます。今回は、関元(かんげん)を紹介。運動不足を感じている今こそ自分の健康と向き合うチャンス。ぜひ今日から始めてみてください。
(『やせる&不調に効く魔法のツボ』より)
【朝】におすすめ
冷えを解消し、脂肪を溜めない体をつくる「関元(かんげん)」
全身の元気を集め、体を温めて代謝を上げる
「関」は関所、「元」は元気を意味し、「関元」は全身の元気(気)が集まる重要なツボです。みぞおちとおへそを結んだ正中線(せいちゅうせん)上のおへそから指4本分下の位置にあります。丹田(たんでん)と呼ばれる場所でもあります。
体は冷えると脂肪が溜まりやすい特徴を持っていることから、このツボを刺激することで、体を温めてエネルギー代謝を促進させ、脂肪を溜めない体をつくります。また。中脘(ちゅうかん)同様に、胃腸の働きを活性化させます。
さらに、関元のツボは、生理痛や生理不順などの女性特有の症状を緩和、腰痛の改善、疲労回復、排尿障害の改善、免疫力のアップなどにも効果的です。
こんな症状の改善・解消にもおすすめ
● 腰痛の改善
● 腹痛の改善
● 生理不順、生理痛の改善
● 便秘の解消
● 冷えの解消
● 疲労回復
● 排尿障害の改善
ツボの位置マップ
みぞおちとおへそを結んだ正中線上で、おへそから指4本分下。指4本分とは人さし指・中指・薬指・小指を指す。
見つけるポイント
おへそから指4本分下の場所
ツボの押し方
1 床にあおむけに寝て、両ひざを曲げて立てる。
2 両足裏を合わせて両ひざを左右に広げる。顔は上に向け、ゆっくり呼吸をする。左手の指4本分をおへその下に置き、ツボを見つけ、左手を握ってツボを覆うように置く。
※脚は広げられるところまででOK。腰が床から離れないように。
3 広げた右手を2に重ね、息を吐きながらゆっくり5秒押す。息を吐きながら上下に3秒揺らし、息を吸いながら2秒かけてゆるめる。【5回】
イスに座ってもOK
同じようにツボの位置に握った左手を置き、右手を重ねて、力を入れるように前傾する。
ダイエットの救世主に。5つのツボが「やせる」を助ける
やせるために刺激すべきツボとして提言する、‟やせツボ5”。その5つは、腕にある「曲池(きょくち)」、お腹にある「中脘(ちゅうかん)」と「関元(かんげん)」、顔にある「下関(げかん)」、足裏にある「湧泉(ゆうせん)」です。
この5つを正しく刺激すれば、無理な食事制限や過度な運動をしなくてもやせやすい体が手に入るのです。
特に、お腹周りの脂肪を落としたい人、むくみやすい人、便秘気味の人におすすめです。
本記事は『やせる&不調に効く魔法のツボ』(扶桑社)からの抜粋です
〈イラスト/黒川輝代子 画像デザイン/島村千代子 モデル/竹原桃子(SPLASH)撮影/林 紘輝(扶桑社)〉
吉田佳代(よしだ・かよ)
整体師。自然医学の理論と健康・美容技能の解析と応用を学び、骨・筋肉・経絡・経穴・リンパのすべてからアプローチした独自の足つぼ療法および、全身オイル整体技術を開発。著書に『朝に効くツボ 夜に効くツボ』(日本文芸社)、『「足裏のゆがみ」をとればやせられる!』(青春出版社)、『足を温めると健康になる』(あさ出版)、『その不調、背中ストレッチが解決します。』(アスコム)、『たった10秒でやせるツボ』(SBクリエイティブ)などがある。
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長引く自粛生活により、体重増加に悩む人も多くなっています。また、ストレスなどで体調がよくないという人もしばしば。そんな体の状態が顕著に現れるのが「手足」です。
これまで約15年にわたり、延べ6万人以上の方の相談に乗ってきた整体師の吉田佳代先生。本書は、吉田先生の監修で、今回「天然生活web」で紹介しました“やせツボ5”のほかに、1日10秒押すだけで効果が上がる「やせたい部位別のツボ」「症状別の不調に効く反射区」を紹介しています。
吉田先生の施術を受けた多くの方が一番効果を実感しているのが、全身のツボと反射区に対するアプローチです。ツボと反射区を正しく刺激するだけで、血流がよくなり、体の中に蓄積されている不要なもの(老廃物)が外に排出され、むくみが取れます。また、血流がよくなることで、体温が上がり、内臓機能が活性化し、病気になりにくい体を手に入れることができるのです。
本書にあるツボや反射区を刺激して、健康的な体を手に入れましょう。