ため息がもれる、大人のフルーツパフェ
いくつになってもパフェが好き。
注文してからテーブルにそーーっと運ばれてくるまでのあの時間、たまんない。
ほとんどのお店が先にパフェのお皿とカトラリーが運ばれてくる。それだけで気分は急上昇。
そして「お待たせしました〜」ご対面に「わぁ〜♡」って心の声が漏れちゃいます。
わたしは、抹茶のパフェとかあんこを使った和風のパフェより、季節のフルーツを使った(てっぺんに飴細工とかのっかってたら最高ね)Parfaitって感じが好き。
高級ランチが食べられちゃうような料金のパフェはそうしょっちゅうは食べれないけど、たまにはがんばってる自分へのご褒美でいいと思うの。
月一ご褒美パフェとかね。(あ、ファミリーレストランのパフェだってあなどれませんよ。特に、ロイヤルホストさん。わたしの周りにもファン多し)
で、どれくらいパフェが好きかというとね、友人とではなくひとりでわざわざ電車に乗って会いに行っちゃうぐらい好き。
パフェはご褒美の記憶
余談ですが、子供の頃、親の買い物にいい子で付き合うとご褒美にデパートの上の階にあった大食堂でパフェを食べさせてくれました。
その頃のパフェは、お決まりと言える斜めカットのバナナがさしてあって、中間にはパリパリしたケロッグが入っていて(おそらくカサ増し)、上からチョコレートシロップがどぴゃーってかかってて、下にいくと赤いあまーい液体でだいたい途中で「もういらない」ってギブアップしてたっけな。
今思うとあれ、チョコバナナサンデーだったのかな?
話をもどして。
最近お気に入りのパフェは、山の上ホテル「コーヒーパーラーヒルトップ」の季節のパフェ。
これはノックアウト級♡
丁寧に作られていて、ちゃんと食べごろのフルーツが使われていてフルーツ愛を感じるのです。(時々いちごのパフェの苺がまだ青かったり、甘くなかったり。桃のパフェの桃が味がしなかったりで残念なことって、ありますよね)
最後まで感動が続き、底が近づいてもしあわせな気分でいられるようパーツの組み立て? が考えられています。私ごときが言うのも何ですが、とにかく仕事がすばらしいのです。
感動は、直接言葉で伝えること
パフェに限らず何かをいただいてこんなしあわせな気持ちになった時は、ぜひその感動をお店の方に伝えましょうね!
わたしは、必ず運んできてくれたウエイトレスさんに「とってもおいしかったです」という気持ちを言葉にして伝えます。この一言がどれだけうれしいかを知っているから。
言ってうれしい言葉、言われてうれしい言葉は、じゃんじゃん伝えましょう!
お先にどうぞ
ありがとう
おいしい
たのしい
読んでくださって、ありがとー!
桜井かおり(さくらい・かおり)
文筆家。大手損害保険会社のOLを経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が足を運び、お客様から相談やお手紙をもらうことも多かったそう。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物老朽化のため、惜しまれつつ閉店。いまは、文筆業や、買い付けなどを行う。著書に『カフェロッタのことと、わたしのこと』(旭屋出版)がある。5月30日に『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(旭屋出版)が発売予定。
インスタグラム:@kaorilotta