• 「なにもないことが幸せ」。主婦歴50年、平凡な日常を居心地よく過ごす、坂井より子さんの笑顔の秘訣をお届けします。76歳を迎えた坂井さん。最近は、毎朝海まで散歩するのが日課になったそうです。
    (『飾らない。76歳、坂井より子の今をたのしむ生き方』より)

    葉山に住んで50年。坂井より子さんの新しい習慣

    画像1: 葉山に住んで50年。坂井より子さんの新しい習慣

    ここ1年で始めた新習慣が散歩です。

    毎朝5時に起きて、家から海まで歩いて戻ってくるとだいたい30分くらい。葉山にはもう50年住んでいますが、こんなに歩いたことってないですね。

    すぐそこに出かけるだけでも車を使うのが当たり前だったので。でも足から衰えるっていうでしょう。

    ある日ちょっと歩いてみようかと思ってやってみたら、案外歩けたんですよ。自分でもこんなに歩けるなんて思わなかった。それで日課になりました。

    行くのが面倒だなって時もありますけど、ほぼ休まずに続けています。自分で決めて始めたからにはちゃんとやりたい。そういうところ、意地っ張りなのよね。

    画像: 素足にウオーキングシューズを履いて歩くのが気持ちいい。海岸で変わった形の石を拾ったり、道端に咲いている花を摘んだり

    素足にウオーキングシューズを履いて歩くのが気持ちいい。海岸で変わった形の石を拾ったり、道端に咲いている花を摘んだり

    歩くルートはその日の気分でいろいろ。ハードな坂道コースもあるし、海岸沿いを行くコースもあります。

    気持ちいいですよ。毎朝違う海の色を見て、伊豆半島や富士山を眺めて。

    歩く時はひとりがいいですね。好きなものを見られるし、好きなことを考えられるから。

    山がきれいだな、海がきれいだな、こんなところに住めて幸せだなって思いながら、自然を楽しむ時間にしています。

    自然から受けるエネルギーは本当にすごいですね。若い頃は感じ取れなかったけれど、年を重ねてそう実感するようになりました。

    実は海の近くに住んでいながら、夏の海水浴以外に海へ行くことなんてほとんどなかったんです。

    不思議なことに朝歩いていると、知らない者同士が自然とおはようございますって挨拶し合います。昼間なら知らない人に声なんてかけないのに、朝だとできる。歩くことでたくさんの新発見があるから楽しいですね。

    帰りに道端の野草をちょっと摘んできて、家で生けたりもしています。

    服装はいつもと同じ、普段着のスカートで。万歩計代わりのスマホと小銭入れを小さなバッグに入れて、足元は息子がプレゼントしてくれたウオーキングシューズ。歩くって言ったら買ってくれました。

    いい靴だと、自然と足が前に出るんですね。これだけ続いているのは靴の効果もあるのかな。

    画像: ウオーキングを始めた私に息子がプレゼントしてくれた、リーボックのウオーキングシューズ。シンプルなデザインで、普段着にも合うので気に入っています。シューズのおかげで、歩くのがもっと楽しくなりました

    ウオーキングを始めた私に息子がプレゼントしてくれた、リーボックのウオーキングシューズ。シンプルなデザインで、普段着にも合うので気に入っています。シューズのおかげで、歩くのがもっと楽しくなりました

    〈撮影/枦木功 取材・文/片田理恵〉

    本記事は『飾らない。76歳、坂井より子の今をたのしむ生き方』(家の光協会)からの抜粋です



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    坂井より子(さかい・よりこ)

    1946年生まれ。2人の子どもの母、3人の孫の祖母で、神奈川県葉山町に3世帯9人で暮らす。子育てが落ち着いた40代後半から15年ほど、自宅で料理教室を主宰。主婦歴50年の経験から生まれた暮らしの知恵、また人生を軽やかに生きるコツなどを独特のやさしい口調で語るその姿が、若い世代を含む幅広い年齢層に支持されている。近著『飾らない。76歳、坂井より子の今をたのしむ生き方』は、これまでの人生を深く綴った初めての本。

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    『飾らない。76歳、坂井より子の今をたのしむ生き方 』(家の光協会)|amazon.co.jp

    『飾らない。76歳、坂井より子の今をたのしむ生き方 』(家の光協会)

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    自然体な暮らしと素敵な笑顔で、幅広い世代の女性から支持される坂井より子さん。専業主婦歴50年、「ふつうの主婦」だからこそ伝えられる、日々を前向きに暮らすための生き方、考え方をつづったエッセイです。

    子どもたち家族と3世帯で暮らし、9人分の家族の食事を作る日々。その時々で「流れに任せて」「いいとこどり」で生きてきたと語るより子さん。一人の女性として、しなやかに、楽しく生きるヒントがたくさん詰まった1冊です。



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