• 料理家の松田美智子さんにうすいえんどうの豆ごはんのつくり方を教えていただきました。春から初夏にかけてが旬の時期のうすいえんどう。やわらかくホクホクとした豆の食感と甘味を、ごはんといっしょにたっぷり楽しめます。

    うすいえんどうのこと

    画像: うすいえんどうのこと

    グリーンピースの改良品種であるうすいえんどうは、グリーンピースと同じく莢(さや)を取って中の未成熟の実を食べる「実えんどう」の一種です。淡い緑色のまんまるとした形で、グリーンピースと比べると、皮が薄くて青臭い風味が少ないのが特徴です。主に関西地方で親しまれ、春から初夏にかけての旬の時期になると、うすいえんどうで豆ごはんを炊く家庭が多い地域もあります。

    和歌山県の特産として知られていますが、そのルーツは現在の明治時代にアメリカから大阪府羽曳野市にある碓井地区に導入された「Black Eyed Marrowfat」というむきみ用えんどうにあるそうです。

    うすいえんどうをはじめ、えんどう豆は豆類の中でも炭水化物を多く含み、カロテン、ビタミンB1・B2・B6、食物繊維、カリウム、鉄分、葉酸など、多くの栄養素が豊富に含まれています。

    うすいえんどうのゆで方

    材料(つくりやすい分量)

    ● うすいえんどう豆(さや付き)1kg
    ● A
    ・水3カップ
    ・塩大さじ1と1/2

    ゆで方

     うすいえんどうをさやから外し、3%の塩水につけて15分おく。上に浮いた豆は、中身がスカスカの豆なので、取りのぞく。

    画像1: ゆで方

     Aを鍋に沸騰させ、水けをきった豆を加えて、厚手のペーパータオルなどで落としぶたをする。鍋のふたはせずに、中火で10分ゆでる。火を切り、そのまま室温になるまでおく。ゆで汁につけたまま、密封容器で3〜4日保存可能。ゆで汁も料理に使用する。

    画像2: ゆで方

    うすいえんどうの豆ごはんのつくり方

    画像: うすいえんどうの豆ごはんのつくり方

    ゆでたうすいえんどうを、炊きたての白いごはんにまぜていただく豆ごはん。ごはんにははじめから炊き込むよりも後から豆を混ぜたほうが、豆の緑が鮮やかに仕上がります。

    材料(つくりやすい分量)

    画像: 材料(つくりやすい分量)
    ● ゆでたうすいえんどう1カップ
    ● 米(といで10分浸水させ、水を切って15分おく)2カップ
    ● A
    ・うすいえんどうのゆで汁1カップ
    ・水3/4カップ
    ・酒大さじ3
    ・昆布3cm角1枚

    つくり方

     土鍋に米とAを入れ、強火にかける。噴いたら極小の火加減にして、鍋の中を大きく混ぜる。ふたをして6〜7分炊く。

    画像1: つくり方
    画像2: つくり方

     炊き上がったら、上にうすい豆を広げる。ふたをして10分蒸らし、鍋の中を大きく合わせる。

    画像3: つくり方
    画像4: つくり方

    〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉

    画像5: つくり方

    松田美智子(まつだ・みちこ)
    日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。

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    『季節の仕事 (天然生活の本) 』(松田美智子・著)

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    (松田美智子・著/扶桑社刊)

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    『おすし』(松田美智子・著)

    『おすし』
    (松田美智子・著/文化出版局刊)

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