反抗期、男子ふたりの場合
“楽しみは見つけるもの” というタイトルからはかけ離れちゃうけど、考え方でちょっと楽になるよ! ということで息子たちの反抗期のことをお話しましょう。
よく「かおりさん、息子さん達と仲良しだよね〜」「いい息子さんですね」と言っていただきます。
「反抗期とかなかったんですかー?」ともね。その度にわたしは「ええ、しっかりありましたともー」と答えます。
長男は、たしか5年生ぐらいから面倒臭い時期に突入。普段温厚な? わたしも息子の態度に頭にきすぎて力ずくで家から追い出したこともあったっけな。
その時ランドセルも玄関からどさっと投げ捨てました。(マンションの1階なので安全です)
でもね、その時に思いました。力ずくはもうこれが最後だなって。体はデカイし、力もあるし、重い。
そんな長男も中学生から高校生になり、やれやれ落ち着いてきたな……とホッとしたのもつかの間。
いつまでもかわいいと思っていた次男にも、反抗期はやってきた
4つ下のいつまでもかわいい、かわいいと思っていた次男が、小学校高学年になりなんか面倒くさいことを言い出した。
はい、反抗期ふたり目突入〜。ふぅ。
うちはふたり一緒に反抗期じゃなかったからまだいいけど、年子のお子さんの親はこりゃ大変だろうなぁ、と思いましたね。
ただ、反抗期と言っても親に暴言を吐くようなことはなかったです。例えば、ババァとかブスとかね。もちろん親に手を出すことも。
これは、保育園時代から「自分より小さなお友達や女の子には絶対ブスとか言っちゃダメ! 叩くのはもっとダメだよ! 女の子には優しく」と口が酸っぱくなるほど言っていたからかな。小学生にあがっても言い続けました。
だからでしょうか、息子たち女性に優しいです。わたしも女性と認められているのかな? 優しいです。
今のうちに毒を出し切れ、の気持ちで
子育て真っ只中で、もしお子さんの反抗期で悩まれていたら、まだ小さい時は「成長だ!」と思ってみて。大きくなってからの反抗期は「今のうちに毒をだせーー! 出し切れ」と思ってみて。
気づくといつの間にか長いトンネルから抜けていて、あの時期はなんだったんだ? というように大人の会話ができるほど成長しています。
もしかしたら、みんな悩んでる?
反抗期のことをよく聞かれるってことはみなさんどう向き合ったらいいのか悩んでいらっしゃるってことなのかな?
ひとつアドバイスをするとしたら、悩まず同じ年頃の子供がいるママ友に話してみて。きっと「うちもだよー」となりますよ。うちの子だけじゃない、みんなもかって安心するでしょう。
あと大切なのは親子の力関係が逆転しないよう凛とした態度でね。
ついやりがちだけど、先方が(笑)ムスッとしていてもご機嫌をとる必要はないよ。親だもん、どんとこーい! の態度でね。
あ、すみません……女子の反抗期の対処の仕方はわかりません。うちは男子だけなもんで。
今度は大人になった息子達との今の関係を書こうかな。
読んでくださってありがとー!
桜井かおり(さくらい・かおり)
文筆家。大手損害保険会社のOLを経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が足を運び、お客様から相談やお手紙をもらうことも多かったそう。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物老朽化のため、惜しまれつつ閉店。いまは、文筆業や、買い付けなどを行う。著書に『カフェロッタのことと、わたしのこと』(旭屋出版)がある。5月26日に『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(旭屋出版)が発売予定。
インスタグラム:@kaorilotta
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