一対一で息子と旅行
息子たちとのことをちょこっと。
反抗期真っ只中でも、楽しみをみつけましょう。
男子の母におすすめしたいのが「一対一の旅」。家族旅行ではなく母と息子「一対一」。
長男が小学校を卒業した時、きっとこの先部活動が忙しくなったり、彼の世界がどんどん広がっていくだろう、ふたりで旅行するなら今だ! と2泊3日で沖縄に行きました。
兄弟一緒にいると反抗的な時期でも、ふたりだとたくさん喋ってくれる。
ふたりで初めての事を体験したり(うちの場合スキューバーダイビング)、荷物もさっと持ってくれて「え、こんなに優しい男子に成長しているの!」と気づきがあったり。
次男にも同じ時期に旅行を提案したけど、次男は「お母さんとふたりじゃ嫌。友達も一緒に」と。それだと趣旨が違うんだけど無理やりふたりで行ってもね……。
ということで次男の親友と3人旅になってしまいました。行き先はUSJ。(*行き先は子供達に決めさせるのがポイント)
長男とは高校受験が終わって入学式までの間にふたたび「一対一の旅」をしました。行き先は息子のリクエストでサッカー観戦でスペインへ。(スペインかぁ〜と思ったけどね)
初めて訪れた国を一緒に歩き、食べ盛りでお金もかかったけど、ふたりだけの素敵な思い出ができました。
味をしめた私、高校一年生の時には、パリで開催したクリスマスイベントにも同行させました。
この時の思い出話は、いま息子が大人になってふたりでお酒を飲む時よくします。
次男とはなかなか叶わなかったふたり旅
次男は、スポーツの部活が絶対休めず、高校卒業まで「一対一」の旅が叶いませんでした。
兄弟で差をつけたくなかったのでそのことがわたしはずっと気がかりだったのですが、昨年末のパリの旅でやっと叶ったのー! 2週間ふたりでパリ滞在。毎晩ステーキを食べたがるから食費がすっごくかかったけど(汗)。
早起きして一緒に蚤の市を回ったり、パリ在住の友人達と一緒に会ったり。
いろんな話をたくさんして、笑って、一緒に美しい景色に感動して、それはそれは楽しい旅となりました。きっと息子もたくさんの刺激を受けたことでしょう。
一対一の旅を通してふたりともたくましい男性に成長した事を実感しましたね。
息子との旅の思い出は、人生の宝物
息子達との旅は、わたしにとって今まで子育てをがんばってきたご褒美。人生の宝物のようなキラキラとした思い出となりました。
だって男子っていつの日か家庭をもてば母親とふたり旅なんてできなくなるでしょ? 女子だったら母と娘の旅は続くかもしれないけどね。
男子のお母さん、ぜひ今のうちに「一対一の旅」を!
反抗期突入前なら、旅の楽しかった思い出で、そのあとにくるであろう反抗期をのりきれます(笑)。反抗期の後なら反抗期をのりきったご褒美にね。たくましく成長したことを嬉しく感じるでしょう。
もし旅が無理なら「一対一」でショッピングでもいいですね。わたしもよく息子とショッピングに行きます。ついつい買ってあげちゃうけどね。
だって若い男子って何を着ても似合うんだもん。試着室から出てくると目がハートになって「それ買おう、買おう」って口から出ちゃいます。
わかるでしょ? 男子母なら。
読んでくださってありがとー!
桜井かおり(さくらい・かおり)
文筆家。大手損害保険会社のOLを経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が足を運び、お客様から相談やお手紙をもらうことも多かったそう。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物老朽化のため、惜しまれつつ閉店。いまは、文筆業や、買い付けなどを行う。著書に『カフェロッタのことと、わたしのこと』(旭屋出版)がある。5月26日に『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(旭屋出版)が発売予定。
インスタグラム:@kaorilotta
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