みりんの風味を生かした黒豆
今年ももう少し、今月は年末年始につくりたい発酵ごはんをご紹介しています。今回は砂糖不使用でおいしい、おせちにもおすすめの黒豆煮「みりん黒豆」のつくり方をご紹介します。
甘すぎず、上品な口当たりの黒豆煮は、おせちに限らずつくりたくなる味。実際に、日々つくってくださっている方も。ぜひ一度つくって、味わっていただけましたらうれしいです。
こちらの料理には、ぜひおいしい本みりんをお使いください。ちなみに私は「三河みりん」を使ってつくっています。深いコクが出て、おいしいですよ。
私のYouTubeチャンネルでは簡単な発酵おせちプレートもご紹介していますので、よろしければそちらも参考にしてみてくださいね。
皆さま、今年も「榎本美沙の発酵暮らし」をお読みいただき、ありがとうございました。「連載を楽しみにしています!」という声をいただいたり、お会いした方が連載を読んでくださっていたりと、うれしいお言葉が励みになりました。
また来年も、皆さまの暮らしに寄り添えるような「発酵暮らし」をお伝えしていけたらと思っています。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。来年も皆さまにとって、実り多き年になりますように。よいお年をお迎えくださいませ。
みりん黒豆のつくり方
材料(つくりやすい量)
◎ 黒豆(乾燥) | 200g |
◎ A | |
・ 本みりん | 300mL |
・ しょうゆ | 小さじ1 |
・ 重曹 | 小さじ1/2 |
・ 塩 | ひとつまみ |
つくり方
下準備 水900mLを強火にかけ煮立ったら火を止め、温かいうちにA、黒豆、鉄玉子(ポイント参照)を入れてひと晩おく。
※煮汁が冷たい状態で黒豆を入れると皮が破れやすいため、温かいうちに黒豆を入れます。
1 鍋を中火にかけ煮立ったらアクを取り、キッチンペーパーで落し蓋をし、鍋の蓋をして、弱火にして1〜2時間煮る。
※空気に触れると皮にしわがよりやすいので、落し蓋、鍋の蓋の両方をします。
2 1粒食べてみて、豆が柔らかくなっていたら、落し蓋、鍋の蓋両方をして煮汁ごと冷ます。
※冷ますときも空気に触れるとしわがよりやすいため、蓋をします。
ポイント
鉄玉子は写真のようなもので、黒く仕上げるために入れます。錆びた釘で、代用することも可能です。鉄玉子を入れなくても味に問題はありませんが、茶色っぽい色合いに仕上がります。鉄玉子は、生活雑貨やキッチン用品などを取り扱う専門店、ホームセンタ―に売っています。
榎本 美沙(えのもと みさ)
料理家/発酵マイスター
広告会社勤務の傍ら、夫婦で一緒に料理を作るレシピ紹介サイト「ふたりごはん」を開設。その後、調理師学校を卒業し独立。発酵食品、旬の野菜を使ったレシピ開発が得意。テレビ、雑誌や書籍、WEBへのレシピ提供、イベント出演などを行う。著書に、『ジッパー袋でかんたん季節の保存食』(家の光協会) amazonで見る 、『野菜の「べんり漬け」』(主婦の友社) amazonで見る 、『からだが整う〝ひと晩発酵みそ〟』(主婦と生活社) amazonで見る がある。
新刊『今すぐ始められる、毎日続けられる。ゆる発酵』(オレンジページ) amazonで見る が、2022年5月に発売。
●Instagram:@misa_enomoto
https://www.instagram.com/misa_enomoto/
●YouTube:「榎本美沙の季節料理」
https://www.youtube.com/channel/UCGiEIACoA-INiZuSFhoksYA
●Twitter:@misa_enomoto
https://twitter.com/misa_enomoto