• きれいに整えられた冷蔵庫は、食材がぱっと見渡せて、ごはんづくりも楽にしてくれます。料理研究家・牧田敬子さんに、3つの整理の工夫と、冷蔵庫整理に便利なアイテムを伺いました。
    (『天然生活』2021年6月号掲載)

    牧田敬子さんの冷蔵庫整理の工夫
    買い物は2~3日で食べ切れる分だけ

    整理の工夫1
    買う野菜は体積を目安に考える

    野菜を買うときは、野菜室に入るだけ。たとえばキャベツや大根など大きな野菜を選んだら、いも類やきのこなど小さな野菜と合わせて3〜4種類を買い、使いまわします。

    丸くて転がりやすい野菜や土が落ちやすい根菜類は、トレイに入れ、野菜室の汚れを防止。余り野菜は漬物にして、むだにすることなく使い切ります。

    画像: 皮が落ちやすいにんにく、転がりやすいしょうがは小さな容器に

    皮が落ちやすいにんにく、転がりやすいしょうがは小さな容器に

    画像: 大根やキャベツなどの余り野菜は酢、しょうゆ、昆布を合わせた調味液に漬けるのが定番

    大根やキャベツなどの余り野菜は酢、しょうゆ、昆布を合わせた調味液に漬けるのが定番

    整理の工夫2
    目が届きにくいチルド室には保存食を

    牧田さんが冷蔵庫の使い方で唯一試行錯誤したのが、引き出し式のチルド室。以前は生鮮食品やハムなどを入れていたものの、奥が見えづらく使い忘れてしまうことがあったそう。

    肉や魚も2〜3日で使い切るため冷蔵室の棚に置くようにし、チルド室は箸休めコーナーとして保存食を収納するようにしたところ、問題解決。

    画像: 20年以上使っている保存びんがチルド室の高さにぴったり。しょうがの甘酢漬けや、山椒のしょうゆ漬けなどの自家製だけでなく、市販品もびんに入れて

    20年以上使っている保存びんがチルド室の高さにぴったり。しょうがの甘酢漬けや、山椒のしょうゆ漬けなどの自家製だけでなく、市販品もびんに入れて

    整理の工夫3
    量り売りや1個売りで食材を使い切る

    冷蔵室の上から2段目が、通常ならチルド室へ入れるような生鮮食品の置き場。

    夫婦の1食分で、お肉300g程度、魚ふた切れ、豆腐1丁など、その都度、食べ切れる量だけを買うようにしています。

    おつまみとしてそのまま食べるのも好きだというちりめんも、乾物屋さんで量り売りのものを購入し、鮮度を保ったまま使い切ります。

    画像: パック入りのお肉を買うときも、表示されたグラム数を確認して、食べ切れる量が入ったものを購入し、食品ロスが出ないようにしている

    パック入りのお肉を買うときも、表示されたグラム数を確認して、食べ切れる量が入ったものを購入し、食品ロスが出ないようにしている

    冷蔵庫整理に便利なアイテム

    アルカリ電解水

    冷蔵庫の掃除に活躍しているのが、アルカリ電解水。

    「水ぶきは雑菌が発生すると聞きますし、食品を入れるところなので、洗剤を使わなくても汚れが落ちるこちらを使っています」。

    汚れに気がついたときにスプレーし、びわこふきんでマメにふいている。

    画像: アルカリ電解水

    愛用の冷蔵庫

    画像: 結婚してからずっと食を支えている冷蔵庫

    結婚してからずっと食を支えている冷蔵庫

    メーカー:ナショナル
    購入時期:2001年
    サイズ:高さ179.8×幅67.5×奥行き66.9cm
    容量:458L
    家族構成:2人(夫、自分)
    買い物の頻度:2〜3日に1回程度



    〈撮影/山川修一 取材・文/長谷川未緒〉

    画像: 愛用の冷蔵庫

    牧田敬子(まきた・いつこ)

    料理研究家。食材本来の持ち味を生かした、シンプルで健康的なレシピに定評がある。『主人が痩せた! ノンオイルサラダと、野菜のかさ増しで』(文化出版局)など著書多数。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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