（『天然生活』2021年6月号掲載）
松井由起子さんの冷蔵庫の中身を拝見
冷蔵庫
3段めの上部についている備えつけの引き出しには、納豆やお気に入りの漬け魚など、すぐに食べられるものを入れる。「納豆はそのままだと場所を取るので、買ってすぐに包装を外します」
扉には基本的な調味料や卵など、ほぼ毎日使うものを収納。アメリカ製だけあって、ボトル用スペースの奥行きが広く、どんどん入れられる
たくさんつくった煮込みを鍋ごとドンと置けるスペースを確保できるのも、大きい冷蔵庫の強み。
「せっかくの大きい冷蔵庫なので、まとめ買いも考えていましたが、結局は食材をむだにすることも多くて断念。中身はスペースの7割に抑えるイメージ」
野菜室
ねぎ類などにおいの強い野菜は引き出しを分け、さらにそれぞれジッパー付き保存袋に入れて保存する。すぐ食べる野菜は保存容器に入れて冷蔵庫の上段に収納している
ご近所さんから、しょっちゅうやってくるうれしいおすそ分け。
左側は、長ねぎやにらなどのにおいの強い野菜を入れるのがルール。ミニトマトなど買ってきた野菜も、プラケースから取り出して袋や保存容器に入れ替え。
「場所をとるし、あの質感が少し苦手で」
冷凍庫
いつでもつくれるようにアイスクリームメーカーがスタンバイ。自動製氷機がないので、氷は自分でつくる。仕分けは「野田琺瑯」のバットや「イケア」のボックスで
料理を冷凍するのはあまり好きではないそう。
「ほぼアイスクリーム入れと化していますね。あとは、生協でいつも買う子どもがお気に入りの冷凍食品が入っています」
肉は大きめのパックを買い、その日に使わなかった分はジッパー付き保存袋に入れてすぐに冷凍。
松井由起子さんの冷蔵庫ルール
見た目を重視。冷蔵庫内の顔ぶれはほとんど同じ
愛用の冷蔵庫は、ドーンと幅広のアメリカ製。引っ越しのタイミングで買ったものです。細かな仕切りやチルドルームなどもなく、冷蔵＆冷凍のみのシンプルな機能。
「冷蔵庫は、ちゃんと冷えて、きっちり凍れば問題なし」と話すのは、神奈川・橋本で雑貨店「ぺドラー」を営む松井由起子さん。
重視しているのは、外側も含めた見た目。クールなステンレス、そして扉を開けたときの、すっきりした様子。
職業柄、保存容器選びの条件も少々独特。機能はもちろん、実は決め手は“色”。家全体のキーカラーである、黒を利かせたものを選んでいるのです。
「開けたときにごちゃごちゃしていると、料理のモチベーションが下がる気がして。開けた途端にすべてが目に入り、入っているものが把握できるのが理想。すぐに、つくれる料理が頭に浮かぶので」
実は、「料理は得意ではない」という松井さん。家庭料理は調味料も冒険せず、いつものメーカーを繰り返し使うタイプだとか。
「だから、庫内の顔ぶれはほとんど同じ。ただ、周りに畑をやっている方が多いから、野菜を頂くことが多いんです。それを使い切っていくだけで、自然に料理の味わいは変わるし、冷蔵庫の中身も少しずつ変わって、『夏だなあ』なんて、感じたりできるんですよ」
愛用の冷蔵庫
ステンレス製の2ドアをアメリカから取り寄せ
メーカー：フリッジデール
購入時期：2018年
サイズ：高さ158×幅76×奥行き68cm（編集部調べ）
容量：不明
家族構成：3人（夫、自分、5歳の息子）
買い物の頻度：2日に1回程度
〈撮影／山川修一 取材・文／福山雅美〉
松井由起子（まつい・ゆきこ）
神奈川・橋本で生活雑貨の店「ぺドラー」を営む。夫、5歳の息子との3人暮らし。3年前にハーフビルドの自宅が完成。自然いっぱいの生活環境に。
インスタグラム：@pedlarzakka
http://pedlar.jp/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
