お菓子はほとんど手づくりするという、はなさん。何度もつくっている、とっておきのレシピを教えてもらいます。毎月30日更新。
hana’s memo
炭酸水の中で踊る、小さなぶどうの粒。
ぶどうの皮に密着した二酸化炭素の泡が浮力を大きくさせるので、ぶどうは勢い良く上昇するそう。
さらに、水面に到達すると今度は泡が離れやすくなるので、そのまま沈んでいきます。
その動作を繰り返す姿があまりにもかわいかったので、大人も子供も楽しめるおやつを作りました。
アガーで作ったぶどうゼリーには砂糖を加えず、デラウェア本来の味。ゼリーをすくって炭酸水と一緒にお楽しみください!
「シュワっとぶどうゼリー」のつくり方
材料(直径7cmのガラス容器2個分)
● デラウェア | 1房(130g) |
● 水 | 50mL |
● アガー(なければゼラチンで代用可*) | 2g |
● 炭酸水(無糖) | 適量 |
*アガーをゼラチンで代用する場合
ゼラチン2gを大さじ1の水でふやかしてから湯せんする。液体になったら、3の工程でアガーの代わりに常温のぶどうジュースに溶かして冷蔵庫で冷やし固める。
つくり方
1 デラウェアを茎から外し、飾り用に10粒を取りおき、残りをざるなどを使ってジュースにする。
[はなよりひと言]
ざるを使い、麺棒などでぶどうの粒をつぶします。残った皮からも汁をしぼり切り、90mLほどのぶどうジュースをつくります。
2 小さめの鍋で水を沸騰させ、火を止めたらアガーを加え、混ぜながら溶かす。
[はなよりひと言]
ダマにならないように泡立て器などでよく混ぜる。アガーをゼラチンで代用する場合はこの工程は不要です。
3 ぶどうジュースを人肌まで温め、アガーと混ぜたら容器に流し込む。
[はなよりひと言]
アガーをゼラチンで代用する場合はここで加えます。アガーは常温で固まるので、ジュースは人肌まで一度、温めます。ゼラチンで代用する場合はぶどうジュースは常温で大丈夫です。
4 冷蔵庫で冷やし固める。
[はなよりひと言]
アガーを使った場合はすぐに固まります。ゼラチンを使った場合は2時間ほどで固まります。
5 冷蔵庫から出したゼリーの上にデラウェアをそれぞれ5粒ずつのせ、炭酸水を加える。
[はなよりひと言]
冷やしたゼリーに冷えた炭酸水を注いだ方がおいしくいただけます。炭酸が強力な方がぶどうの粒が動きます。スパークリングワインやサイダーなどを加えても良いですが、炭酸の威力が落ちるのでぶどうの浮き沈みが鈍くなります。
はな
モデル・タレント。神奈川県横浜市出身。17才からモデル活動を始める。現在は、ファッション誌で活躍するかたわら、FMヨコハマ「Lovely Day♡~hana金~」のナビゲーターも務めるなど、幅広く活躍している。趣味はお菓子づくりや茶道、仏像鑑賞。著書に『はな、茶の湯に出会う』(淡交社)、『hana’s style book』(宝島社)、『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』(幻冬舎)、『おくるおかし』(集英社)など多数。新刊は『今日もお稽古日和』(淡交社)。
インスタグラム:@hanalovestaco
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天然生活webの連載「はなのお菓子」で人気のレシピを集めて、1冊にまとめました。「いちごショートケーキ」「タルトタタン」「台湾カステラ」「バスクチーズケーキ」など、はなさんが試作を重ねてできた32のレシピ。ぜひお家でつくってみてください。お菓子づくりに目覚めたきっかけなどについてのインタビューも掲載しています。