• 生命保険や携帯電話、インターネットプロバイダなど、ご自分が契約しているサービスの内容や特典をご存じですか? 暮らしの中で見ぬふりをしがちなモヤモヤを明確にして、無駄を減らす方法を文筆家の青木美詠子さんにうかがいました。
    (『天然生活』2021年7月号掲載)

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    青木美詠子さん流、無理なく節約できる9つの方法

    最初だけ少し時間をかけて、家中の契約を確認。むだを徹底的に洗い出します。あとは日々、「自分の手に負える程度に小さく」を心がければ、使うお金は自然と少なくなります。

    節約01 食材は、冷凍して少しずついただく

    食材を効率よく、むだなく使いきれる

    画像: 実は納豆も冷凍可能な食品。「常備菜もたくさんつくって冷凍しておきます」

    実は納豆も冷凍可能な食品。「常備菜もたくさんつくって冷凍しておきます」

    気に入った食品はまとめ買い。包み直さずパッケージのまま冷凍しても大丈夫とわかったら、そのまま冷凍庫へ。「化学調味料に敏感なので、決まった商品を取り寄せることも。送料を考えると量が多くなるので、すぐに食べない分は冷凍します」。好きな食品のストックがあると安心して過ごせます。

    節約02 買い物は夕方に行く

    ひと月:-約5,000円
    月2~3回の買い物で、1回1,000~2,000円程度お得

    画像: 食材が新鮮なうちに冷凍したほうが、味が落ちない

    食材が新鮮なうちに冷凍したほうが、味が落ちない

    お気に入りのスーパーは、良質な食品を多く扱っている「福島屋」。「家からだと少し距離もあるし、思うままに買うと価格も高くなるので、値引きが始まる夕方に出かけるようにしています」。“ちょっといいもの”が、ときに半額まで値引き。消費期限までに食べきれない分は、冷凍庫に直行。

    節約03 携帯電話を格安SIMに

    ひと月:-約8,500円
    大手3大キャリア 平均10,000円→新通信会社 1,320円

    画像: 音楽を聴くのでオプションの「エンタメフリー」に加入

    音楽を聴くのでオプションの「エンタメフリー」に加入

    友人から、「月々の料金が格段に安くなった」と聞いて変更。自宅のプロバイダと会社をそろえることで、さらにお得に。「大手キャリアのころは、オプションも多く、価格設定も得だか損だかわからない状態で使っていましたが、格安スマホは価格設定もシンプルなので、納得して使えています」

    節約04 納得できる価格の靴を少数精鋭で

    6年間:-約60,000円

    画像: 「nakamura」の靴は、底の張り替えもでき、手入れ次第で長く履きつづけられるのも長所

    「nakamura」の靴は、底の張り替えもでき、手入れ次第で長く履きつづけられるのも長所

    以前は多数あった、ふだん用の靴を歩きやすさや整理収納の観点から、徐々に減らしていった青木さん。靴は消耗品なので、多ければそれだけ買い替え費用だったり、保管の手間がかかったり。数を絞ることは結果的に節約につながったそう。「いまは、『nakamura』の靴2足とスニーカーで十分です」

    節約05 家族で間隔をあけずに入浴する

    年間:-約6,190円

    画像: 駅~自宅の移動時間と、お風呂が沸くまでの時間がほぼ同じ

    駅~自宅の移動時間と、お風呂が沸くまでの時間がほぼ同じ

    ちりも積もれば山となる、の代表が風呂の追い焚き代。「一度沸かすと、自動で設定温度まで何度も追い焚きするのがもったいないですよね。わが家は、夫から『駅についた』と連絡が来たらお風呂の準備。沸いたら、私も仕事の手を止めてふたりですぐに入り、できるだけガス代のむだを省きます」

    *1日1回、2時間の放置により4.5℃低下した湯(200L)を追い焚きする場合(出典:資源エネルギー庁ウェブサイト(https://www.enecho.meti.go.jp/

    節約06 美容室ではカットだけ

    1回につき:-約11,000円
    平均15,000円→カットのみ、1,850円+ヘナ1回分 約1,800円

    画像: 染髪は3カ月に1回くらいの頻度。お風呂場で気軽に

    染髪は3カ月に1回くらいの頻度。お風呂場で気軽に

    美容院ではカットとカラーを当たり前にしていたけれど、「ヘナは自宅でもできる」と聞いて実践することに。さらに、カット専門の美容室に変えて価格も大幅削減。「シャンプーもブローも、私にとっては必要のないもの。省くことでお金も時間も、節約できました」。最近はセルフカットにも挑戦中。

    節約07 各種サービスのポイントを交換する

    およそ1年:amazonギフト券6,000円分に

    画像: 「無料だから」と適当なものに交換はせず、手数料を払ってでも確実に使うギフト券に

    「無料だから」と適当なものに交換はせず、手数料を払ってでも確実に使うギフト券に

    契約しているプロバイダが、いつのまにかポイントサービスを開始。どんどんポイントがたまり、しかも勝手に失効していることが発覚。「さらに、光回線にも同様のポイントが。プロバイダや通信関係は、一度契約すると放置しがちですが、契約時から仕組みが変わっていることもあるので確認を」

    節約08 部品を交換して使う

    たとえば両手なべのハンドル2個で:1,760円
    購入し直せば:数万円

    画像: ハンドルをこがして何度か交換。部品の価格は数百円で最初は高価でも元は取れたと感じる

    ハンドルをこがして何度か交換。部品の価格は数百円で最初は高価でも元は取れたと感じる

    20代の半ばに購入した「ビタクラフト」。形を大きく変えずに、長く続いているブランドなので、部品交換がスムーズにできるところがお気に入り。「鍋だけでなく、保存容器もふただけ追加購入できる『イワキ』を選んだり、ごみ箱もふただけ別売りしてくれるメーカーのものを選んでいます」

    節約09 保険を見直し、不要な特約をはずす

    ひと月:-1,890円

    画像: 保険は仕組みが複雑なことが多いので担当者とよく話して

    保険は仕組みが複雑なことが多いので担当者とよく話して

    将来をよくイメージできない20代で入った生命保険。改めて見直すと、不要な“特約”がいくつか。「特約の付加は任意ですし、別の保険にも入っているので必要はないと思ったものをはずしました。月で考えると些細な額でも、2年、3年となると大きい。そのあたりを見過ごさないように」

    <撮影/近藤沙菜 取材・文/福山雅美>

    青木美詠子(あおき・みえこ)

    文筆家。『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』(中経の文庫)など、冷えとりに関する著書多数。冷えとりや整理収納に関するオンラインセミナーも実施。
    https://www.aokimi.com/

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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