• 元気な髪でいるためには、頭皮のケアがとても大事。頭皮の皮脂量は顔のTゾーンの2倍。頭皮の血流もよくするシャンプーの方法をご紹介します。
    (『脱白髪染めのはじめかた』より)

    頭皮は思っている以上に“肌”です

    「白髪や薄毛予防のために頭皮ケアをしたいけれど、何をしたらいいのかわからない」というときは、スキンケアを思い出してみてください。

    スキンケアは基本の3本柱があります。クレンジングや洗顔料で「洗浄」して、乳液やクリーム、美容液で「保湿」、UVクリームで「紫外線防御」する。この3本柱を頭皮でも行うだけ。シンプルでしょう?

    ただ、頭皮の特性に合わせて応用する必要があります。ほかの肌との最大の違いは「毛」があること。密集する毛をかき分け、キメや毛穴のすみずみを洗うには、意識しないとなかなか洗いきれません。

    皮脂量も違います。頭皮の皮脂量は、顔のTゾーンの2倍。皮脂や汚れ、すすぎ残した泡などが常在菌と混ざり合い、ニオイの元になりがちです。

    ですから「洗浄」は3本柱の中でも特に丁寧に行う必要があります。

    頭皮の「寄せ洗い」で過剰な皮脂と汚れが落ちる

    画像: 頭皮の「寄せ洗い」で過剰な皮脂と汚れが落ちる

    髪を洗うのは夜がおすすめ。1日の汚れを落とし、成長ホルモンが活発に動く時間に備えて頭皮環境を整えましょう。

    ブラッシング同様、シャンプーも髪ではなく頭皮に働きかけることを意識して。髪は泡と水を通すだけで十分きれいになります。

    洗い方のコツは頭皮を正中線へと〝寄せる〟ようにすることです。これで頭全体をムラなく洗えますが、予洗いとすすぎも大切なポイント。髪を濡らす前は、まず毛先のもつれをとき、続いて頭皮をブラッシングして汚れを浮かせます。

    すすぎも地肌を中心に。後頭部は髪をめくり、36〜38度くらいのぬるめのお湯を地肌に当て、毛穴の全方向にお湯をしっかり当てるつもりで流します。泡が消えてもさらにすすぐくらい、念入りに流せば完璧です。

    頭皮の汚れをしっかり落とせる「寄せ洗い」のやり方

     適量のシャンプーを手のひらに取り、水で伸ばす。軽く泡立てたら、後頭部の上下2カ所、頭頂、生え際に置く。

    画像1: 頭皮の汚れをしっかり落とせる「寄せ洗い」のやり方

     両手のひらをパーに開いて髪の内側から 耳上にピタッと置き、頭頂の正中線に向かって頭皮を寄せる。

    画像2: 頭皮の汚れをしっかり落とせる「寄せ洗い」のやり方

     正中線で両手が出会ったら指を組み、指の間に髪を挟んだまま、毛先に向かって引き抜く。を頭全体で繰り返す。

    画像3: 頭皮の汚れをしっかり落とせる「寄せ洗い」のやり方

     皮脂の多い頭頂と生え際は、指の腹で寄せる。毛穴の角栓を押し出すイメージで頭皮を正中線に寄せるとよい。

    画像4: 頭皮の汚れをしっかり落とせる「寄せ洗い」のやり方

    本記事は『脱白髪染めのはじめかた』(グラフィック社)からの抜粋です

    <イラスト/IKULA>


    伊熊奈美(いくま・なみ)
    1972年生まれ。美容エディター・ジャーナリスト。(公社)日本毛髪科学協会 毛髪診断士 認定指導講師、(社)国際毛髪皮膚科学研究所毛髪技能士。20年以上に渡り、女性誌を中心に美容分野の記事を編集、執筆、監修する。特にヘアケアに精通し、現代の毛髪科学に基づいた知見をリアルな生活に取り入れやすくするメソッドに定評がある。集英社『LEEweb』、朝日新聞土曜版『be』など連載多数。講演活動も幅広く行う。また、最新の化粧品や家電等に触れてきた経験から、美容関連企業のコンサルティングやプロモーションにも携わる。著書に『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)がある。
    インスタグラム:@namiikuma_hairista
    http://hairista.jp

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