(『天然生活』2019年10月号 別冊付録掲載)
洋朝食は、つくりおきサラダと即席スープで華やかに
スープとサラダ、それが後藤家の洋朝食の栄養の要。
「スープだと子どもたちも野菜を食べてくれるから、スープだけでも飲んでって」
栄養についての勉強を深くしているわけではないですが、テレビなどで知った情報を自分なりに考え、取り入れています。
「いまは、タンパク質に加えて、乳製品からカルシウムを意識して摂っています。オリーブオイルにはポリフェノールが含まれていると知り、積極的に活用。味のアクセントにもなります」
洋朝食の朝ごはんの段取りと時間割
使う道具や洗いものは最小限に、調理に時間のかからない食材を活用して。工夫を重ねて、時間も手間もスリム化です。
洋朝食の段取り1
ワンプレートに盛りつけ、洗い物を減らす
食後の片づけもなるべく手早く、が鉄則。一枚の平皿にすべて盛りつけ、洗う皿の数は最小限に。
台所と食卓が離れているので、持ち運びのお皿は少ないほうが楽。
朝食用のプレート、イイホシユミコさんの「アンジュール」のお皿は、まさに、朝食をイメージしてつくられたお皿。パンやサラダなどを盛りつけてちょうどいい大きさ。
洋朝食の段取り2
火のとおりやすい材料で、即席スープ
「温かいものを口に入れると、やっぱりほっとしますよね」と、洋朝食の場合もスープは必須。根菜類など火のとおりにくい野菜は避け、生でも食べられるような野菜を使います。
鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎやベーコンを炒め、そのほかの野菜、水と固形コンソメを投入して、さっと煮れば完成。10分あればできてしまいます。
洋朝食の段取り3
フライパンの二段活用
「洗い物は少なく」は調理過程でも。フライパンでオムレツを焼き、ペーパーでさっとふいたら、そのままウインナーを焼きます。
「オムレツの前に、野菜をゆでて、3段階で活用させることもあります」においや油分の少ないものから焼くのがポイント。
洋朝食の段取り4
つくりおきのサラダがあれば安心
おかずのつくりおきはあまりしませんが、サラダは例外。野菜を買ったときに一気に下ごしらえをします。密閉容器10個分ほどに、ひとり分ずつサラダをセット。それを、朝晩の食卓に。
「レタスは1個、コーンはひと缶など、材料を使いきる分量をつくります。そうすれば野菜を余らせてうっかりダメにしてしまうこともありません」
〈撮影/大森忠明 取材・文/鈴木麻子(fika)〉
後藤由紀子(ごとう・ゆきこ)
静岡・沼津で器と生活雑貨の店「hal(ハル)」を営む。著書に『私の愛するお店』『おとな時間を重ねる』(ともに扶桑社)などがある。YouTubeチャンネル『後藤由紀子と申します。』公開中。
インスタグラム:@halnumazu @gotoyukikodesu
voicy:https://voicy.jp/channel/2796
webサイト:http://hal2003.net/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです