なんなら、東京中の豆花を食べ尽くしたい
ようやく秋っぽくなってきましたね。私は栗拾いをさせてもらったり、カラシ色の服を着たり、秋を感じさせていただいています。
いや、カラシ色の服って、おでんに付いてるカラシを思い出すよ、というあなた。強者ですね。
さて、栗ご飯もぶどうも梨も食べまくった私ですが、なぜかここにきて「豆花(トウファ)」食べたい欲が増しているのです。
豆花とは、台湾のスイーツです。
お豆腐よりも柔らかい、とろっとしたお豆腐に、ほんのり甘いきび砂糖のシロップをかけて、色々なものをトッピングして食べます。
タピオカ、煮ピーナッツ、はと麦、小豆、仙草ゼリーなどなど。お店によってそのトッピングも豆腐やシロップの塩梅も違っていて、大好きなんです。
以前、こちらのコラムで浅草の「浅草豆花大王」を紹介させていただきました。
また行きたいなぁ、なんて思っているうちにコロナ禍に突入したり、妊娠出産があったりして、お店に行くことができませんでした。
しかし、ここにきて我慢の限界が来たようです。食べたい欲が爆発。なんなら東京中の豆花を食べ尽くしてやろう! という、やる気に満ち溢れてきました。(もっとやる気出すところあるだろうに……)
そこで足を運んだのが、淡路町にあります「東京豆花工房」さんです。
こちら豆花だけを提供している専門店です。豆花一本でやっているお店は初めてだったので楽しみでした。
さすが専門店。これがとっても美味しかったんです。
お豆腐のなめらかさ、シロップの程よい甘さ。ピーナッツのむちっとしてもちっとした煮加減。白キクラゲが入っているところがたまりません。
プリッコリッとした食感がアクセントになっていて、光の速さで食べてしまいました。
豆花って、スイーツなんですがちょっとしたゴハンとしてもいけるところがあって、例えば軽くランチがしたいけど甘いものも食べたい。でもカロリー気にしてます。みたいな時に食べるのもいいなと思います。
そして次に訪れたのが、浅草橋にあります「家豆花」さんです。私は淡路町から歩いてハシゴしました。
お店に入ると、そこは台湾。台湾カラーが散りばめられていて可愛らしい内装です。こちら、豆花がメインでミニルーロー飯が付くという、豆花好きのためのセットもありました。
そして豆花ですが、美味しかったぁ。芋の団子をトッピングするのをおすすめしていただいたのですが、これが大正解でした。
豆腐のつるんとした食感にもっちもちが加わり、小豆、緑豆のプチプチと合わさって、いくらでも食べていられます。
男性のお客さんがルーロー飯を食べて「やばい、うまっ!」と言っていたので、今度は絶対ルーロー飯も食べようと心に決めました。
私の「豆花」の食べ尽くしの旅は、始まったばかりです。
これから東京中の、いや日本中、いや台湾中の「豆花」を食べまくって、いずれは自分でつくってみたいと意気込んでいるのです。
白鳥久美子(しらとり・くみこ)
1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。