• 薬膳・発酵料理家の山田奈美さんに、11〜12月におすすめの発酵料理と保存食のレシピを教えていただきました。腸内環境を改善し、免疫力向上の効果が期待できる発酵食品が注目されています。おうちで過ごす時間が増え、保存食づくりを始める人も。今回紹介するのは、「新しょうがのしょうゆ煮」です。

    しょうがの薬膳的効能ついて

    しょうがは漢方薬の生薬であり、薬膳でもとても重宝される食材です。

    風邪のひき始めで寒気がするときに、しょうが湯を飲んだ経験はありませんか? これは、しょうがに体を温めて、発汗を促し、余分な熱や水分を発散させる作用があるからです。

    胃腸の調子を整え、食欲を増進させる働きもあるので、食欲のないときや胃がもたれるとき、また冷えによる嘔吐やつわりの改善にも利用されます。

    生のしょうがは手足の抹消血管を拡張して発汗を促し、加熱したしょうがは体の内側をじっくり温める作用があるので、目的に合わせて使い分けるとよいでしょう。

    【保存食】新しょうがのしょうゆ煮のつくり方

    画像: 【保存食】新しょうがのしょうゆ煮のつくり方

    9〜11月ぐらいに旬を迎える新しょうが。収穫後、貯蔵して翌年になって出荷されるひねしょうがとは違い、辛味が穏やかでみずみずしく、フレッシュな香りが魅力です。

    わが家の畑の土はしょうがに向いているようで、毎年、無農薬でも見事なしょうががたくさん獲れるので、いろいろなお漬物やドリンクなどにして楽しんでいます。

    はちみつとお酢でつくるさっぱりとした甘酢漬けや、赤梅酢に漬け込んだ紅しょうが、スパイスの効いたジンジャーシロップも大好きですが、わが家でとくに消費量の多いのがしょうゆ煮です。

    ごはんのお供に最適で、この時期のお弁当にも欠かせません。辛味がマイルドなので、子どもでも食べられますし、ポリポリとした食感も後を引きますので、たっぷりつくっておくことをおすすめします。

    新しょうがは、茎の付け根が鮮やかな紅色で、みずみずしいものを選んでくださいね。

    材料(つくりやすい分量)

    ●新しょうが100g
    ●しょうゆ40mL
    ●みりん20mL

    つくり方

     新しょうがは1mm程度の薄切りにする。

    画像: 繊維を断ち切るようにカットするとやわらかい食感に。繊維に沿って切るとコリコリ、ポリポリに。好みの方向に切って

    繊維を断ち切るようにカットするとやわらかい食感に。繊維に沿って切るとコリコリ、ポリポリに。好みの方向に切って

     鍋にしょうゆとみりんを入れて火にかけ、沸いたらを加える。

     ときどきかき混ぜながら、煮汁がほとんどなくなるまで煮詰める。

    画像: 焦げないように注意

    焦げないように注意

     の粗熱が取れたら、煮沸消毒した瓶に入れてふたをし、冷蔵庫で保存する。すぐに食べられる。

    ※冷蔵庫で1カ月保存可能。
    ※ひねしょうがでも同様につくれる。調味料を少し増やすと、辛味が抑えられ、食べやすくなる。



    〈料理/山田奈美 イラスト/しらいしののこ〉

    山田奈美(やまだ・なみ)

    「東京薬膳研究所」の武鈴子氏に師事。東洋医学や薬膳理論、食養生について学ぶ。神奈川県葉山町のアトリエ「古家1681」にて薬膳の料理教室や発酵食品の教室を開催。季節の食養生を伝える活動を行う。著書に『季節のお漬けもの』、『菌とともに生きる 発酵暮らし』(ともに家の光協会)などがある。

    インスタグラム:@nami_yamada.tabegoto
    YouTube:「山田奈美の発酵暮らし」



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