料理家の松田美智子さんに焼き餅のかんずりバターのつくり方を教えていただきました。新潟伝統の発酵調味料「かんずり」とバターを焼き餅にのせた磯辺焼き。深みのある味わいがやみつきになる、ぜいたくな一品です。
餅のこと
日本の伝統食材でもある「餅」。調理しやすく、お正月以外にもさまざまな食べ方で楽しめるだけではなく、炭水化物など、体を動かすために必要不可欠な栄養素が多く含まれています。
炭水化物は体内に吸収され、脳を活性化させるブドウ糖へと変わりますが、餅はお米に比べブドウ糖への変換スピードが速いということも魅力。朝に餅を食べれば、思考力が高まり仕事がはかどることが期待されます。
おいしい餅を食べるなら、昔ながらのつくり方である、臼にもち米を入れて杵でつく杵つき餅がおすすめ。伸びるけれどかみ切れるよさがあり、風味も豊かです。餅は小分けにして冷凍しておけば、時節を問わず楽しめ、小腹が空いたときにも便利です。
焼き餅のかんずりバターのつくり方
じっくりと熟成されたかんずりの辛味と、バターのまろやかなコクが相性抜群です。
材料(つくりやすい分量)
● 白餅 | 2個 |
● しょうゆ、のり、かんずり、バター | 適宜 |
つくり方
餅を網で焼き、しょうゆにくぐらせる。のりの上にのせて、好みの量のバターとかんずりをのせる。上からもう1枚ののりではさんでいただく。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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