• 東京・松陰神社前にあったカフェ「カフェロッタ」は、2021年9月、20年の歴史に幕を閉じました。店主の桜井かおりさんは、どんなときでも“楽しみ”を見つけるのが得意です。さて、今日はどんな“楽しみ”が見つかるでしょうか。今回はママ友3人で伊勢旅行に行ったお話。

    初めての伊勢神宮参拝

    画像: 清々しい。やさしい涙が溢れた。ぜひ来年も訪れたい

    清々しい。やさしい涙が溢れた。ぜひ来年も訪れたい

    2月、ママ友3人で久しぶりに旅をしました。

    行き先は、わたしがずっと行きたいと思っていた伊勢神宮(三重県)。

    今年わたしは還暦をむかえます。ぜひ伊勢神宮で厄祓いの祈祷をしていただきたいと思っていたの。(調べてみると、還暦自体に魔除けの意味があるそうでこの年に厄祓いは不要という考え方もあるようです。60年間無事に過ごせてきたことを神様に報告できてよかったです)

    メンバーは伊勢神宮参拝はほぼ初めて。(ひとりだけ20代の時に行ったことがあるらしいが)

    旅の相談は、モーニングを食べながら

    息子たちは公立の小学校に通っていたからママ友はみなご近所。2回かな? いや3回だったかな? 近所のファミリーレストランのモーニングを利用して旅のコースを相談。

    往復の交通機関は?
    ホテルはどこにする?
    三重県は何が美味しいの?
    そして伊勢神宮参拝のマナーと作法は?
    などなど

    旅ってこの時間から楽しまなくっちゃねー

    わたしのリクエストは「1泊2日の両日 “赤福” に行きたい!」←夢だったの。
    ママ友たちのリクエストは「松坂牛が食べたい!」

    ママ友との旅行はホテル選びはそんなに重要ではない。値段と場所の便利さとあと大浴場があればいい。

    画像: 今回の旅の宿泊先。ま、ひとり旅では泊まらないかもだけど(笑)。ママ友旅にはピッタリのホテル。なんてったって眺めが最高!

    今回の旅の宿泊先。ま、ひとり旅では泊まらないかもだけど(笑)。ママ友旅にはピッタリのホテル。なんてったって眺めが最高!

    画像: 朝日を見たくて早起き。朝日のパワーをビリビリ全身で感じた日

    朝日を見たくて早起き。朝日のパワーをビリビリ全身で感じた日

    メンバーの中に列車の時刻表まで綿密に調べて印刷までして、その上旅のレジメまで作ってくれる世話好きママさんがいたおかげですべて時間通りに無駄なく完璧に回れました。

    画像: DAY 1 赤福ぜんざいは冬期限定だそう。うぅ、滞在中にもう一度食べたかったよー

    DAY 1 赤福ぜんざいは冬期限定だそう。うぅ、滞在中にもう一度食べたかったよー

    画像: DAY 2 出来たては格別でペロリ。『赤福』で赤福を食べるという夢が叶った

    DAY 2 出来たては格別でペロリ。『赤福』で赤福を食べるという夢が叶った

    まぁ、予定ぎゅうぎゅうでゆっくりする旅ではなくなっちゃったけどね。笑

    そんな旅がしたければひとり旅をすればいいのです。

    話題の中心は自分の健康と親の介護へ

    子供が中高生のとき、それぞれ子育ての悩みやイライラがあって集まれば話題は『子供』(ときどき夫)だったけど 、気づくとすでに子供達は自立して、または結婚して、孫までいる。

    話題の中心はどう変化したのかというと、自分の健康と親の介護、そしてこれからの過ごし方になっていた。みんなが元気に歩けて、楽しく飲み食いできるうちにママ友旅は年に1回はしたいね〜。しようよ!! と約束して旅は終わりました。

    画像: 伊勢うどんも食いしん坊の食べてみたいリストの中のひとつ。想像していたものとは違ってたー

    伊勢うどんも食いしん坊の食べてみたいリストの中のひとつ。想像していたものとは違ってたー

    わたしにとって仕事との両立が大変だった男の子ふたりの子育て。『かわいいなぁ〜』と思う気持ちの余裕もなくて(ごめんよ)毎日を終わらせるの精一杯。毎日が時間との戦いでした。夜ご飯だって作る気力がない日も多々あった。

    弱音が吐けるママ友という存在があってどんなに救われたことでしょう。おかげで大爆発しないですみました。

    始まりはママ友、いまは親友

    そんな時期も今では懐しい思い出話。息子たちがママ友に出会わせてくれたこと、感謝でしかない。

    大人になってそれぞれの道を歩みだしバラバラになっちゃった子供たちも今でも親たちが仲良くしていることはとてもうれしそう。「ずっと仲いいよね〜」って笑ってます。

    さぁ、また500円玉貯金をがんばって、次は一緒にどこへ旅をしましょうかね。

    画像: これが夢の『白餅黒餅』(赤福)。お土産ね!とか言いながら息子に2個しかあげなかった。白餡好きにはたまらーん♡

    これが夢の『白餅黒餅』(赤福)。お土産ね!とか言いながら息子に2個しかあげなかった。白餡好きにはたまらーん♡

    読んでくださってありがとー!



    画像: 始まりはママ友、いまは親友

    桜井かおり(さくらい・かおり)

    文筆家。大手損害保険会社のOLを経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が足を運び、お客様から相談やお手紙をもらうことも多かったそう。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物老朽化のため、惜しまれつつ閉店。いまは、文筆業や、買い付けなどを行う。著書に『カフェロッタのことと、わたしのこと』(旭屋出版)、『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(旭屋出版)がある。

    インスタグラム:@kaorilotta

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    『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(桜井かおり・著/旭屋出版)|amazon.co.jp

    『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(桜井かおり・著)

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