シンプルな調味料で、素材のうま味を味わって

ごはんにもよく合う「グリーンピースと鶏肉の玉子とじ」。

かつおや昆布のだしは使わず、鶏肉と野菜のうま味と甘味を味わいます。

使用する調味料は、潔く、しょうゆと砂糖のみ。

「調味料をシンプルにするほど、素材の味がきちんと伝わります」という、瀬尾幸子さん。

素材の味を知るためには、調理中の味見が欠かせません。

「鶏が煮えたら煮汁を飲んでみて。グリーンピースが煮えたら、また味見。うまくつくれていたら、味つけの前からおいしいのよ」

グリーンピースと鶏肉の玉子とじのつくり方

やわらかく煮えた鶏肉と卵の親子煮に、グリーンピースをたっぷり入れて。

淡いイエローと、鮮やかなグリーン。色彩のコントラストも美しい一品です。

材料（2人分）

つくり方

１　鶏もも肉はひと口大に切る。玉ねぎは1cm幅に切りほぐす。直径20cm程度のフライパンまたは浅鍋に鶏肉と水を入れる。

２　中火にかけて水から鶏肉を煮る。煮立ったらふたをして、火を弱める。鶏肉に火がとおるまで、7分ほど煮る。

３　玉ねぎとグリーンピースを加える。ときどきかき混ぜながら、2〜3分加熱して火をとおす。

４　砂糖としょうゆを加えて全体を混ぜる。味見をして、砂糖としょうゆでととのえる。

５　卵を溶きほぐす。ふつふつとしている具材の上に、卵液を流し入れる。

６　ふたをして、半熟からしっかりめまで、好みの煮え具合まで火をとおす。

〈料理／瀬尾幸子　撮影／萬田康文　スタイリング／竹内万貴　取材・文／河合知子〉

瀬尾幸子（せお・ゆきこ）

料理研究家。明快な論理とわかりやすい説明、しみじみおいしい味が大評判。近著に料理の下ごしらえについて詳述した『賢い冷蔵庫』（NHK出版）がある。

※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです