(『天然生活』2020年5月号掲載)
水分が多い新玉ねぎはじっくりと火をとおして
春先に出まわる新玉ねぎは、通常の玉ねぎの早生種。
水分が多く辛みが少ないので、生で食べることもできます。でも、新玉ねぎの持ち味は独特のやわらかさと甘味。それらを引き出すコツは、火入れ方法にあるそうです。
まずは、丸ごと新玉ねぎを味わえる「新玉ねぎとベーコンのホイル焼き」から。
「この料理は、とにかくしっかりと火を入れる。もう、くずれる寸前までやわらかく、が鉄則です」と、瀬尾幸子さん。
アルミホイルを2枚使って、湯気がもれないようにしっかりと包み、加熱時間は45分と長め。
多めにつくりたい場合は、グラタン皿などに材料を並べ、ホイルをかぶせてもよいそうです。
新玉ねぎとベーコンのホイル焼きのつくり方
口に入れたとたんにとろっとくずれる、甘い甘い、新玉ねぎ。
じっくり加熱した新玉ねぎは、驚くほど滋味深く、香り豊かです。
材料(2人分)
● 新玉ねぎ | 2個 |
● ベーコン(フルサイズ) | 2枚 |
● バター | 大さじ1 |
● ローリエ | 2枚 |
● 塩、こしょう | 各適量 |
つくり方
1 新玉ねぎを4等分のくし切りにする。加熱後にバラバラにならないように、根元は切り落とさない。ベーコンは3cm幅に切る。
2 30×45cm程度のアルミホイルを広げてベーコンを敷き、その上に新玉ねぎとローリエをのせる。中央にバターを置く。
3 ひとまわり小さいホイルを上からかぶせ、下のホイルを折り上げて包む。左右のホイルを上に数回折り上げ、きっちりと密閉する。
4 200℃に予熱したオーブンまたはオーブントースターに入れ、40〜45分焼く。焼き上がったらホイルを開き、塩、こしょうをふる。
〈料理/瀬尾幸子 撮影/萬田康文 スタイリング/竹内万貴 取材・文/河合知子〉
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瀬尾幸子(せお・ゆきこ)
料理研究家。明快な論理とわかりやすい説明、しみじみおいしい味が大評判。近著に料理の下ごしらえについて詳述した『賢い冷蔵庫』(NHK出版)がある。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです