(『天然生活』2021年5月号掲載)
7つのお悩み解決トレーニングでより素敵な表情へ
ここでは、ほうれい線、二重あご、目元や口角のたるみなど、「マスク老化」のトラブルに集中的にアプローチするトレーニングを紹介します。
表情筋をバランスよく動かす基本トレーニングにプラスして実践を。気になっていた悩みが改善され、表情がより豊かに輝いていきます。
「日中、家事をしながら、あるいはすき間時間に行うのがおすすめです。トイレに入ったら『ほうれい線プッシュ』、パソコンに向かったら『ウーニートレ』のように、シーンを決めて習慣づけるのもいい方法です。体の筋トレは毎日行うと逆効果になることもありますが、表情筋は動かしただけ効果が出ます。少しずつでもコツコツ続けてみてください」
「ほうれい線プッシュ」でほうれい線をうすくする
頰の肉がたれることで生じるほうれい線は、放っておくと肉の重みでどんどん深く刻まれます。そこで、物理的にほうれい線を内側から伸ばすことでシワを解消します。
舌筋が鍛えられて唾液の分泌が活発になり、口臭予防にも。
↓
「まぶたのストレッチ」で目元のたるみを解消する
マスク生活や加齢で進んでしまった目元のたるみ、むくみは、眼輪筋を鍛えれば改善します。
上と下のまぶたがぷるぷる震えるくらいまで目を細め、額はなるべく動かさないのがポイント。目の周りの小ジワ解消にも効果的です。
↓
「ウーニートレ」で引き締まった小顔に
顔がのっぺりして、大きくなった気がする人はぜひ「ウーニートレ」を。
大頰骨筋や口輪筋が同時に鍛えられ、頰が立体的になってきゅっと小顔に。マスクをしながらでもできるので、すき間時間にこまめに実践しましょう。
↓
「あごステップ」で二重あごを引き締める
本来、舌は上あごについているのが正常。ところが舌筋が衰えると舌が落ちて、二重あごの原因にも。負荷をかけた状態であごを上下させて、舌筋と下あごから鎖骨のあたりにある広頸筋をバランスよく鍛えます。
首の横シワ解消にも。
↓
「キュッスマイル」で口角を引き上げる
笑うときに引きつりやすい人は、下あごだけを動かしている可能性が。頰を上げる筋肉の口角挙筋と大頰骨筋をしっかり使って、笑顔の印象を高めましょう。
指をくわえることで頭蓋骨が固定され、筋肉に効率よくアプローチできます。
↓
「側頭筋リセットアップ」で目の左右バランスを整える
日常のかみ癖や姿勢の悪さなどから生じた顔の左右差を整えます。凝り固まるとたるみやシワ、むくみの原因になる側頭筋をしっかりほぐすのがポイント。
鏡を見て左右のバランスを確認しながら実践しましょう。
↓
「ストレスリセット」で耳の不快感や心の緊張を解消
マスクに引っ張られた耳のストレスや心の緊張をリセットします。舌を出して目を開く動きは脳の前頭前野を刺激し、思考力や判断力も上昇。
舌を出すときに、悩みやイライラを息と一緒に吐きだすように行うと、さらにスッキリ。
↓
* * *
〈監修/間々田佳子 イラスト/はまだなぎさ 取材・文/熊坂麻美〉
間々田佳子(ままだ・よしこ)
ままだよしこメソッド代表取締役・表情筋研究家。顔の筋トレ「コアフェイストレーニング」でメディア・講演で活躍。テレビ番組「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)、「ごごナマ」(NHK)、「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)、雑誌『クロワッサン』『anan』(ともにマガジンハウス)にも登場している。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです