(『天然生活』2021年5月号掲載)
毎日やりたい、基本の表情筋トレーニング
初めに、顔と体が一直線につながるように背骨を伸ばす基本姿勢を覚えましょう。
そしてウォーミングアップ、続いて目や頰を中心にバランスよく動かす3ステップの基本トレーニングは毎日行うのが理想です。
おすすめの時間帯は、朝起きたとき。表情筋を動かすことで頭がスッキリ目覚め、顔のむくみも解消されます。
夜寝る前に行えば、一日の表情グセをリセットするのに役立ちます。
まずは、基本の姿勢「コアフェイス」を覚える
【目的】
顔の中心軸をつくる、顔と体の動きをつなげる、姿勢を整える
あごが前に出たり骨盤が傾いたり、崩れた姿勢で表情筋を動かすと効果は半減します。
姿勢を正し、頭蓋骨が座骨の延長線上に無理なくのる「コアフェイス」の位置を見つけましょう。
どのトレーニングもこの姿勢を意識して行います。
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「フェイスウォーミングアップ」で顔をストレッチしてほぐす
【目的】
血行とリンパの流れを促進し肌荒れを改善、むくみや顔の緊張をゆるめる、顔を引き締めほうれい線を目立たなくする、むだな思考を外す
まずは顔全体の筋肉を伸ばしてほぐします。頰をしっかり動かしながら行いましょう。だんだん顔が温まってくるのを感じるはずです。
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「アイトレフロント」で目をぱっちりさせる
【目的】
眼力を上げる、まぶたのたるみを改善する、額のシワを改善する、額の緊張をゆるめる
額の前頭筋を押さえ、まぶたを開閉する上眼瞼挙筋を鍛えるトレーニング。むくみにも効果的。
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「頰のVトレ」で笑顔を素敵にする
【目的】
頰を上げる、顔を立体的にして笑顔を素敵にする、印象をよくする
口角を斜め上に引き上げる大頰骨筋を刺激して、正しい笑顔をクセづけします。大頰骨筋が鍛えられると、頰の位置が上がり、顔が立体的に。
手で頰を持ち上げる際、あごが上がらないように注意しましょう。
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顔の筋トレで自分を整え心もケア
間々田さんが表情筋を鍛え始めたのは38歳のとき。
当時はほうれい線がくっきり刻まれ、「ブルドッグのような状態」だったそうですが、顔を動かすうちに目に見えて変化。同時にメンタル面も大きく変わっていったといいます。
「私はずっと引っ込み思案でしたが、自信がついて考え方もポジティブになりました。表情と笑顔が生き生きすることで、自分だけでなく周囲もハッピーにできると実感しています」
仕事や家事、子育てや介護など毎日忙しい人にも表情筋トレーニングが有効と、間々田さんはいいます。
「やることに追われるほど心身がストレス過多に。ほんの5分でも時間をつくり、鏡の前で深呼吸しながら顔を動かしてみる。自分と向き合い、自分で体調を整えていく手だてとしても表情筋トレーニングを活用してほしいです」
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〈監修/間々田佳子 イラスト/はまだなぎさ 取材・文/熊坂麻美〉
間々田佳子(ままだ・よしこ)
ままだよしこメソッド代表取締役・表情筋研究家。顔の筋トレ「コアフェイストレーニング」でメディア・講演で活躍。テレビ番組「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)、「ごごナマ」(NHK)、「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)、雑誌『クロワッサン』『anan』(ともにマガジンハウス)にも登場している。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです