(『する、しない。』より)
髪は自然乾燥でどうにかなっていたけれど
髪に関しては、3週間に1度のカットとカラーに行っているだけで、なんとなく安心して日々のケアをおざなりにしていた私。
ドライヤーは使わず、自然乾燥。 20年来お世話になっている美容師さんのカットがとても上手なので、それでもなんとか形になっていたのです。
ヘアケアやスキンケア、メイクも大好き、という娘からすると驚きみたい。
なにせ彼女は、夜お風呂から上がったら髪を念入りにブローして、摩擦を防ぐためにシルクのキャップ(オスカルのばあやがかぶっているようなものを想像してください)をかぶって寝ているのだから。
そんな娘が欲しがったのが、このドライヤー(上)。ドライヤーといえば「髪を乾かす道具」だと思っていた私にとってこれは画期的。
髪にハリやコシを与えるばかりか、ぱさつきがちな髪がつるつるになるというまさに「髪の美容機器」。
髪の印象は大事
徐々に髪がつやっとしていくのを実感した私は、髪および頭皮のケアに開眼したのでした。自然乾燥はNG。シャンプー後はきちんと乾かし、枕にはシルクのカバーを。
また、毎朝、髪を整える前にスカルプセラムをつけて頭皮をマッサージ。髪が頼りなくなる前に、できる限りの予防をするようになりました。
肌の手入れにくわえて髪も......となると、なかなか大変ですが、髪がつやつやしていたほうが、いいに決まってる。
無理して年齢に抗うのは嫌だけれど、ある程度はケアをして、やがてくる「おばあちゃん期」を迎えたいと思っています。
本記事は『する、しない。』(PHP研究所)からの抜粋です
(撮影/有賀 傑)
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伊藤まさこ(いとう・まさこ)
1970年、神奈川県横浜市生まれ。文化服装学院でデザインと服作りを学ぶ。料理や雑貨など暮らしまわりのスタイリストとして女性誌や料理本で活躍。自らプロデュースした衣食住にまつわる商品を販売するサイト「weeksdays」を「ほぼ日」と一緒に運営中。おもな著書に『あっちこっち食器棚めぐり』(新潮社)、『おべんと探訪記』(マガジンハウス)、『伊藤まさこの台所道具』『伊藤まさこの食材えらび』『伊藤まさこの器えらび』『夕方 5時から お酒とごはん』『新装版 毎日ときどきおべんとう』(以上、PHPエディターズ・グループ)など多数がある。