(『明るい方へ舵を切る練習』より)
水回りの道具を見直してみたら……
「まっさら大作戦」はまだまだ続いています。先日は洗面所を。歯磨き用コップとコップホルダーを新しいものに変えました。
水回りの道具の大敵は、「カルキ」です。なるべくプラスチックではないものを使いたいと、以前は、ガラスのコップを歯磨き用にしていました。でも、すぐに白く曇って汚くなってしまいます。ガラス作家の辻和美さんに聞いてみたら、それは、水道水に含まれるカルキのせいだから仕方がない……とのこと。だったら、陶器の白いコップにしてみよう、と見つけたのが、「無印良品」のものでした。これを「マーナ」のホルダーにひっかけておけば、からりと乾きます。
そして、今年もうひとつ、思い切って変えたのがキッチンの水切りかご。ずっと、ステンレス製のものを愛用してきたのですが、ズボラな私は、これをきれいにキープできない……。夜、寝る前にかごの水分を拭き取っておく、と決めて習慣化しようとしたのですが、「あ~、めんどくさ!」とサボることもしょっちゅう。すると、ステンレスに白い水垢がこびりついてくる……気にしなければいいのですが、気にしだすと気になる……。
オキシクリーンの液に浸して、ブラシでこすっても落ちません。以前、ナチュラルクリーニングの専門家に「水切りかごの掃除ってどうすればいいんですか?」と聞いてみたら、「あれは、清潔にキープするのは至難の業。だから使わない方がいいんです」とおっしゃっていて、「へ~!」と思いました。
で、マイクロファイバークロス製の水切りマットに変えてみたのですが、今度はマットを乾かしたり、清潔に保つのが難しい。それで、今回は、「Latuna(ラチュナ)」のシリコン製の水切りラックを買ってみました。使わないときは、くるくる巻いておけば省スペースだし、夜は、吊るしておけばいい。なかなかいい感じです。
これが、使い続けている間に、どう汚れてくるか、どうやって「きれい」をキープできるか、これから試してみるつもりです。
本記事は『明るい方へ舵を切る練習』(大和書房)からの抜粋です
一田憲子(いちだ・のりこ)
1964年京都府生まれ兵庫県育ち。編集者・ライター。OLを経て編集プロダクションへ転職後、フリーライターに。暮らしまわりを中心に、書籍・雑誌で執筆。独自の視点による取材・記事が人気を得ている。『暮らしのおへそ』(主婦と生活社)では編集ディレクターとして企画・編集に携わる。著書多数。近著に『人生後半、上手にくだる』(小学館クリエイティブ)、『もっと早く言ってよ。50代の私から20代の私に伝えたいこと』(扶桑社)がある。
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ほんの少し、考え方の方向を変えるだけで、幸せな今日がやってくる。ままならないことも多い日常を、いかにして機嫌よく乗り切っていくか。「暮らしのおへそ」編集ディレクター・イチダさんが、一年を通して暮らしの中での発見と工夫を綴った実践録。