たがかハンガー、されどハンガー
コーディネートサービスには、お手持ちのアイテムを拝見し、仕分けをしたり、コーディネートをおつくりしたりする、「ワードローブチェック」というメニューがあります。
お客さまのご自宅にお伺いし行うのですが、クーロゼットを拝見し、気になることが多いのがハンガー。
せっかく素敵な洋服がそろっているのに、ハンガーによって台無しになってしまっていることがよくあるのです。
◆まずはサイズを合わせる
ハンガーには、メンズサイズ、レディースサイズがあり、それぞれ、基本的な体格に合わせてつくられています。
メンズサイズは、幅が42cmくらい、レディースサイズは、幅が38cmくらいのものが多いでしょうか。
![画像: 上)メンズサイズのハンガー 下)レディースサイズのハンガー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/08/10/b3cbf3fad35d6604d88204794e194725b26be78c_xlarge.jpg)
上)メンズサイズのハンガー
下)レディースサイズのハンガー
もちろん、私たちの洋服をかけたいのはレディースサイズのハンガー。
幅の広いメンズサイズのハンガーにかけると、本来であれば袖となる部分までハンガーに乗っかってしまい、型崩れをしてしまいます。
そして、そのまま着てしまうと、本来のデザインとは違う、おかしなシルエットに。
かけ比べてみるとこんな感じです。
メンズサイズのハンガーに掛けたポロシャツ
![画像1: ◆まずはサイズを合わせる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/08/10/4f670c9ca3a393b31c46154f1d3e218cfb9662ed_xlarge.jpg)
レディースサイズのハンガーに掛けたポロシャツ
![画像2: ◆まずはサイズを合わせる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/08/10/d7c0825cc32d0e8db411da57ae9bdd22eb8914c4_xlarge.jpg)
どちらが正解かは、一目瞭然です。
◆なで肩タイプ
では、レディースサイズを選び、ハンガーの幅に気をつければ大丈夫かというと、残念ながらそうでもないんです。
長くかけ続けると、ハンガーの先の当たりが出てきてしまい、やはりシルエットは崩れてしまいます。
カットソーやニットなど、伸縮性のある生地のアイテムは、とくに注意が必要です。
伸縮性のある生地のアイテムは、できれば畳んでしまっておけるといいのですが、収納事情によっては、そうはいかないこともありますよね。
ハンガーにかけておきたい方におすすめしたいのは、肩のラインがなだらかな、なで肩タイプのハンガー。
TAYAのハンガーには、そのままズバリ、「なで肩タイプ」というのがあります。
![画像1: ◆なで肩タイプ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/08/10/494eeb6a3c00c3227e984a217b2835cff4872268_xlarge.jpg)
普通タイプと比べるとこんな感じになで肩です。
![画像2: ◆なで肩タイプ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/08/10/236186cea60af20d9da17bc549e13dbe5e7f5f02_xlarge.jpg)
かけ比べてみます。
スタンダードなタイプにかけたポロシャツ
![画像3: ◆なで肩タイプ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/08/10/c6c094f475d54f74e9b30218602879308047e3c4_xlarge.jpg)
なで肩タイプにかけたポロシャツ
![画像4: ◆なで肩タイプ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/08/10/8ab8cdd18aee701c45e97d1d7a25fc6fdafebe98_xlarge.jpg)
着たときの状態に近いのは、スタンダードなタイプに掛けたときですが、どうしてもハンガーの先で当たりが出てしまいます。
なで肩タイプであれば、なだらかに落ちていくので、角がなくなり、ハンガーの先のあたりが出にくくなるのです。
Tシャツなど、衿まわりが伸びてしまいそうなものには、滑り止め付きのハンガーを。
![画像5: ◆なで肩タイプ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/08/10/1a96b13ef94d39bd711aba3bf34e3bdf48649005_xlarge.jpg)
そして、滑り止め付きといえば、MAWAハンガーも私は愛用しています。
![画像6: ◆なで肩タイプ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/08/10/13536c9ceafaa37f17a3afd063cb310aa4f78619_xlarge.jpg)
あまり堂々と言ってはいけないのかもしれませんが、自分で角度を変えられるので、少し斜めに下げ、なで肩にして使っています。
通常の角度のハンガーを、両手でぐっと斜めに下げ、なで肩のハンガーをつくります。
![画像7: ◆なで肩タイプ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/08/10/09187544e238a6fdf0142c0659f945ec266926aa_xlarge.jpg)
比べてみるとこんな感じです。
![画像8: ◆なで肩タイプ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/08/10/1ee0838b6b978bca009813915920b8605abb891e_xlarge.jpg)
ハンガーを、洋服に合ったもの、洋服を素敵に保ってくれるものにすると、おしゃれを楽しみやすくなります。
パンツハンガーも同じ種類でそろえれば、よりすっきりきれいなクローゼットになり、洋服を選ぶときもいい気分でいられます。
来月もお楽しみに!
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「おしゃれのABC」とは……
ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/山川修一>
![画像9: ◆なで肩タイプ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/08/10/09acaaf34aff058d45b09bfe535b80ea0d131e57.jpg)
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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