「二十四節気」は太陽の運行をもとに一年を24等分したもので、それぞれの長さは約15日間です。意識することで、移りゆく季節をより感じられるようになります。今回は「霜降」のご紹介です。
(『天然生活手帖2023』より)
(『天然生活手帖2023』より)
霜降(そうこう) 10月24日〜11月7日
※日付は2023年のもので、その年によって多少前後する場合があります。
暦では、秋も終わりに近づいてきました。
紅葉前線が山の上の方からゆっくりと下りてきます。
山ではもう霜の降りる日もあるでしょうか。
夏鳥はいなくなり、冬鳥来訪の知らせが届くころ。
ノバラの実が赤く、スイカズラの実は黒く、それぞれ色づいています。
彩りの秋を存分に味わえる時季が始まりました。
季節の家仕事 編み物
いまから始めれば真冬にはマフラーが編み上がるでしょうか。
色や糸の太さなど、毛糸を選ぶ楽しさは極上。
時間が飛ぶように過ぎていきます。
季節の家仕事 干し野菜
湿度が低くなって、野菜を干すにもいい陽気です。
大根やにんじんをきざんで、あるいはしいたけなども、一日干すだけで味わいが違います。
文・絵/平野恵理子
本記事は『天然生活手帖2023』(扶桑社)からの抜粋です
平野恵理子(ひらの・えりこ)
イラストレーター、エッセイスト。1961年、静岡県生まれ、神奈川・横浜育ち。山歩きや旅、暮らしについてのイラストとエッセイの作品、また暦に関する著作も多い。著書に『六十一歳、免許をとって山暮らし』『五十八歳、山の家で猫と暮らす』(ともに亜紀書房)、『草木愛しや 花の折々』(三月書房)、『にっぽんの歳時記ずかん』(幻冬舎)など。山梨・八ヶ岳南麓在住。
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