• 生活習慣が悪いと体と頭蓋がゆがみ、眼の病気を引き起こす可能性も。目の健康のために続けたい、正しい生活習慣を取り入れたい11のポイントを、骨格矯正士の清水ろっかん先生に伺いました。
    (『天然生活』2021年11月号掲載)

    日頃の姿勢や動作を見直してみる

    正しい立ち方

    最も基本的な姿勢のひとつが立ち方です。正しい立ち方のポイントはたったひとつ、お尻をキュッと締めることだけです。そうするとお尻の筋肉が骨盤を締め、骨盤が自動的に正しい位置に整い、背筋が自然と伸びるようになります。お尻を締めるためには両方のひざをピッタリつけて、つま先をV字に広げて立ちます。

    画像: 正しい立ち方

     かかとを合わせ、つま先を45度くらい開く。

     両腕は体の横に自然に下ろす。肩が出ないように胸を張る。

     肩を2、3回上げ下げして脱力する。

     お尻にキュッと力を入れる。

    正しい歩き方

    頭蓋のゆがみを遠ざけるには、大股で速歩きするのが鉄則です。歩幅が小さいと内股になりがちですが、大股で速歩きをすると足が自然とまっすぐ前に出るようになります。動きにむだがなくなり、下半身の関節のゆがみが修正されます。補助として足首に500gほどのおもりをつけると、より足をまっすぐ前に出しやすくなります。

    画像: 正しい歩き方

     まっすぐ前に足を出して歩く。

     足の裏が地面から離れる瞬間、小指に力を入れるよう意識して。

     幅を大きく、速歩きで。

    正しく寝る

    「仰向け寝以外」が正しい寝方。骨盤は背中よりも出ているため、仰向けで寝るとマットが骨盤を押し上げ、骨盤が後ろに傾きます。猫背になり、そけい部に張りが出て血行不良や冷えなどになりやすくなります。最もよいのは横向き寝。脚をクロスするのはOKですが、骨盤がねじれるほどクロスしないよう気をつけてください。

    画像: 正しく寝る

     体を横向きにして寝る。

     ひざを軽く曲げ、背を少し丸める。

    正しく座る

    正しい座り方は、骨盤を締め続けながら座ることです。方法はとても簡単で、左右のひざからももが開かないようギューッと押し合い、強く閉じて座るだけ。ひざからももを閉じて座ると骨盤に力が入り、きれいに立ちます。キュッと締まって背骨も伸び、何時間座っても骨盤が開かないので、お尻が疲れることもありません。

    画像: 正しく座る

     足の裏がきちんとつく高さの椅子を選ぶ。

     深く腰かけず、少し浅めに座る。

     太ももを締めて両足が開かないように。

     目線は水平に(視線が下がると骨盤がゆがむ)。

    眼を離して文字を読む

    眼のピントを近くに合わせ続けると、遠くはぼんやりとしか見えない状態に。手元を見る時間を減らして視力低下を防ぎます。

    まばたきを忘れないよう意識して

    ドライアイの原因のひとつはまばたき不足。約3秒間に1回を目安に意識的にまばたきを行い、正しい頻度を定着させましょう。

    蒸しタオルで眼を温める

    まぶたにある眼の脂を分泌する腺が詰まると、脂が出ず、ドライアイになることも。目を閉じて、蒸しタオルを10分眼に当てましょう。

    眼の遠近トレーニングを

    手元ばかり見ていると眼の筋肉が疲れてしまいます。近くと遠くを交互に10秒ずつ見る、を数回繰り返し、眼の筋肉を鍛えて。

    「だてメガネ」で風やほこりから目を守る

    空間には多くのほこりが漂っているので、だてメガネをかけ、眼に入らないようにしましょう。風や空調をガードする役割も。

    1日1回、適度に日光を浴びる

    近年、日光に含まれるバイオレットライトという光が近視の進行速度を抑えることが明らかになりました。1日1回は外に出ましょう。

    軽い運動で眼の血流をよくする

    軽い運動とは、足踏みやウォーキングなどです。なわなしでその場で数センチだけ跳ぶ「エアなわとび」も効果的です。

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    〈監修/清水ろっかん 取材・文/小松﨑裕夏 イラスト/はまだなぎさ〉

    清水ろっかん(しみず・ろっかん)
    骨格矯正士。体幹整体サロン「ろっかん塾」主宰。近著の『手のひらマッサージで目の不調がスッキリ整う 眼圧リセット』(飛鳥新社)は15万部を突破。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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