(『天然生活』2019年10月号掲載)
仕込んでおいて、冷蔵保存。すぐに出来立てを
主菜の漬け込みは、時間があるときに仕込んでおけば、疲れて帰宅したときでも、すぐにでき立てが食べられて重宝する、うれしいメニュー。調味料の配合なども非常にシンプルで、漬け込む作業もしやすいです。冷蔵庫で2〜3日持ちますが、水分が出てくるので早めに使うとよいでしょう。そのまま鍋で無水調理するものと、漬け汁から取り出して焼くもの、炒める使い方のものもあります。
「冷凍保存もできるので、倍量仕込んで半量は冷蔵庫に、あとは冷凍しておくのも手。冷凍は2週間ほど持ちます。煮る場合は水を少々足してそのまま、炒める場合と焼く場合は、半日ほど冷蔵庫で自然解凍してから使います」
【主菜】野菜と牛肉を漬けて炒める
牛肉ときゅうりのカレー炒め
すべて一緒に仕込むことで、きゅうりの水分が抜け、漬物のような食感。クミンを加えて無国籍風に。
材料(2人分)
● 牛切り落とし肉 | 200g |
● 赤パプリカ | 1/2個 |
● きゅうり | 2本 |
● A | |
・しょうゆ、みりん | 各大さじ1 |
・カレー粉 | 小さじ2 |
・塩 | 小さじ1/4 |
● B | |
・サラダ油 | 大さじ1/2 |
・クミンシード | 小さじ1 |
・赤とうがらし | 2本 |
つくり方
<仕込み>
1 パプリカは繊維と平行に幅7〜8mmに切る。きゅうりは両端を落として4つ割りにし、長さ5cmに切る。牛肉は食べやすい大きさに切る。
2 密閉保存用袋にAと1を入れて混ぜ、空気を抜いて冷蔵庫で味をなじませる。
※この状態で、冷蔵庫で2〜3日保存可能。
<調理>
フライパンにBを入れて中火にかける。香りが立ってきたら袋の中身を入れ、火が通るまで3〜4分ほど炒めて器に盛る。
【副菜】冷凍細切りにんじんを使って
キャロットラペ
冷凍すると食感が増すにんじん。調味料をなじませて解凍します。
材料(2人分)
● にんじん | 100g |
● A | |
・酢 | 大さじ2 |
・オリーブオイル、はちみつ | 各大さじ1/2 |
・塩、粗びき黒こしょう | 各少々 |
つくり方
<冷凍にんじんの仕込み>
にんじんは幅3mm、長さ5cm程度の細切りにし、密閉保存用袋に入れて冷凍庫に入れる。
※冷凍庫で2週間ほど保存可能。
<調理>
袋にAを加えてからめ、しんなりするまで自然解凍する。
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<料理/きじまりゅうた 写真/川村 隆 スタイリング/久保原惠理 取材・文/吉田佳代>
きじまりゅうた
3代続く家庭料理研究家の家庭に育つ。雑誌やTVなどで活躍。『きじまりゅうたの小腹がすきました(NHK総合)』では、幅広い年齢層に、基本を踏まえた簡単な料理を紹介。温かな人柄にファンが多い。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです