お菓子や本、お土産など、肩ひじ張らないささやかな贈りものも、身近なものを使ったひと手間のラッピングで、とっておきになります。今回は、ラッピング講師の宮岡宏会さんに「「半紙と刺しゅう糸を使った箱包み」を教えてもらいました。
(『天然生活』2021年1月号掲載)
半紙と刺しゅう糸を使って
箱包み
ハードルの高い箱の包装も、半紙を使った掛け紙に手づくりのタッセルを飾るだけで、凛とした和モダンな雰囲気に。包みにくい複雑な形の箱や、箱のデザインを見せたいときにも最適なラッピングです。
材料と道具
● 半紙 | |
● 25番刺しゅう糸 | |
白と好きな色の2色 | |
● はさみ | |
● 両面テープ |
つくり方
1 包む箱に合わせて、半紙を好みの高さに折る(今回は箱のカーブにかからない高さに調整)。裏にして右端を1cm折り、両面テープをつける。
2 半紙で箱をくるみ、箱の裏で右側が上になるように留める。
ラッピングの基本
「合わせは右上で」
ラッピングをするときは、慶弔のルールがあることを覚えておきましょう。お祝いは、紙の合わせ目が、右が上になっていること。左が上になると、お悔やみになるので注意が必要です。掛け紙の場合もそれは同じです。
3 タッセルをつくる。刺しゅう糸を4本の指に10回巻き、そっと外す。
4 白の刺しゅう糸(長さ10cmほど)の中心を写真を参考にして結び、輪をつくる。
5 3の刺しゅう糸の中央を4の下の2本で巻いて固結びする。
6 5を中央で折り、房の上から5mmの位置に別の白の刺しゅう糸(長さ8cmほど)を3回巻いて固結びにして端を切る。
7 糸端を目打ち(なければ竹串など)で、巻き付けた糸の内側に入れ込む。
8 輪になった部分にはさみを入れて切る。
9 房の糸端をはさみで切りそろえる。
10 タッセルが完成。上の輪がフックのような役割になる。
11 掛け紙に刺しゅう糸をかけ、右端で一度交差させてから、タッセルの輪に通す。
12 タッセルの輪を通した状態で固結びする。
13 糸端を切り、タッセルが右寄りの位置にくるよう、タッセルの位置を整える。
<ラッピング制作・監修/宮岡宏会 撮影/福井裕子 スタイリング/露木 藍 取材・文/熊坂麻美 撮影協力/AWABEES、TITLES、UTUWA>
宮岡宏会(みやおか・ひろえ)
「toi et moi」代表、ラッピング講師。ラッピング教室(受講生常時募集中)のほか、紙やパッケージ監修など、幅広く活動。著書に『大人かわいいラッピング』(主婦と生活社)など。 https://style-gift.net/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです