「二十四節気」は太陽の運行をもとに一年を24等分したもので、それぞれの長さは約15日間です。意識することで、移りゆく季節をより感じられるようになります。今回は「小寒」のご紹介です。
(『天然生活手帖2024』より)
(『天然生活手帖2024』より)
小寒(しょうかん) 1月6日〜1月19日
※日付は2024年のもので、その年によって多少前後する場合があります。
一年のうちで最も寒さの厳しい「寒中」に入りました。
カササギが巣をつくりはじめ、キジの鳴き声が聞こえてくる、そんな季節でもあります。
鳥は季節を先取りして教えてくれるようです。
寒さに閉じこもっていないで、新年らしく行動を起こしたいものです。
まずはポストまで、寒中見舞いを投函に行きましょう。
季節の家仕事 寒仕込み
寒の内に味噌を仕込んだり、寒中の水で酒を醸造したりすると、味もよく、また長く貯蔵できます。
寒い時季は、仕込みには貴重な期間。
季節の花 水仙
寒いなか、健気に花を咲かせるニホンスイセン。
甘いなかにもキリリとした芳香が魅力です。
黄色の盃形の副花冠から「金盞」(きんせん)の名があります。
文・絵/平野恵理子
本記事は『天然生活手帖2023』(扶桑社)からの抜粋です
平野恵理子(ひらの・えりこ)
イラストレーター、エッセイスト。1961年、静岡県生まれ、神奈川・横浜育ち。山歩きや旅、暮らしについてのイラストとエッセイの作品、また暦に関する著作も多い。著書に『六十一歳、免許をとって山暮らし』『五十八歳、山の家で猫と暮らす』(ともに亜紀書房)、『草木愛しや 花の折々』(三月書房)、『にっぽんの歳時記ずかん』(幻冬舎)など。山梨・八ヶ岳南麓在住。
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