「二十四節気」は太陽の運行をもとに一年を24等分したもので、それぞれの長さは約15日間です。意識することで、移りゆく季節をより感じられるようになります。今回は「啓蟄」のご紹介です。
(『天然生活手帖2024』より)
(『天然生活手帖2024』より)
啓蟄(けいちつ) 3月5日〜3月19日
※日付は2024年のもので、その年によって多少前後する場合があります。
雪間、雪解け、水温(ぬる)む。
春の訪れに、冬のあいだ地中にこもっていた虫たちが顔を出しはじめます。
日差しもどこか柔らかになって、寒さにこわばっていた自分の体もゆるんできたようです。
春泥、春潮、雪解川。
あちらでもこちらでも、暖かな光の下で、大きくストレッチをしているみたいです。
さあ、自分も深呼吸を。
季節の植物 ヨモギ
ヨモギ摘みに行ってきました。
柔らかな芽は草餅に。
ゆでてすり鉢でつくと、緑のさわやかな香りが広がります。
残った葉は、お風呂に浮かべて。
季節の食べ物 グリーンピース
丸い緑の豆が、さやからこぼれます。
みずみずしいグリーンピース、さて、ごはんに炊き込みますか、それともどんな豆料理に?
文・絵/平野恵理子
本記事は『天然生活手帖2023』(扶桑社)からの抜粋です
平野恵理子(ひらの・えりこ)
イラストレーター、エッセイスト。1961年、静岡県生まれ、神奈川・横浜育ち。山歩きや旅、暮らしについてのイラストとエッセイの作品、また暦に関する著作も多い。著書に『六十一歳、免許をとって山暮らし』『五十八歳、山の家で猫と暮らす』(ともに亜紀書房)、『草木愛しや 花の折々』(三月書房)、『にっぽんの歳時記ずかん』(幻冬舎)など。山梨・八ヶ岳南麓在住。
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