(『德田民子さんのおしゃれと暮らし』より)
素材選びが肝心な、大人のスウェットスタイル
德田さんが好きな「定番」には、好きな理由があります。時代が変わっても、ずっと着つづけたいと思っているブラウスやデニム。シンプルなアイテムをベースに、ふだんの装いと、おしゃれしたいときの装いを見せていただきます。
着心地がよくて動きやすく、とにかく楽。大人もスウェット使いができるようになると幅が広がります。パジャマのように見えないための着こなしのコツは、素材がきっちりしているものを選ぶこと。「私はよくメンズのものを求めます」
スウェットのおしゃれ ①
シンプルコーディネート
白のスウェットにグレーのニット。一見、何気ない組み合わせながらくだけすぎていないのは、細部にわたるこだわりのたまもの。「スウェットは生地のしっかりとしたものを。合わせるニットも上質な素材感があり、丈がほどよく短いと脚長効果もあります」。首元に着けたバッジも、あるとないとでは大違いの小技が効いています。
「着丈にとことん気を配る」のが、だらしなくならない着こなしのコツ。
「ちょっと短めの丈が私のベスト。お尻が全部隠れると長すぎるので、試着時のチェックは欠かせません」
スウェットのおしゃれ②
アレンジコーディネート
スウェットのカジュアル感を生かした、上級者の組み合わせ。「無印良品」のオーバサイズシャツと「ファファット」のガーデナーベストを背負うように着て。
「森を歩く日など、野外で遊ぶときにはこんな格好で出かけたいですね」と德田さん。頭にキュッと巻いたバンダナも、遊び心あるコーディネートを一層引き立てます。
紹介した白のほか、愛用のスウェットを拝見。ブルー系がおすすめです。
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<撮影/山川修一 取材・文/玉木美企子>
德田民子(とくだ・たみこ)
ファッションコーディネーター。元『装苑』編集長。2009年より長野県安曇野市在住。ベーシックなアイテムを生かしたスタイリッシュなファッションと、シンプルでセンスの光る暮らしぶりが人気。著書に『別冊天然生活 德田民子さんの工夫のある家仕事』(扶桑社)。
※記事中の情報は『德田民子のおしゃれと暮らし』掲載時のものです