「二十四節気」は太陽の運行をもとに一年を24等分したもので、それぞれの長さは約15日間です。意識することで、移りゆく季節をより感じられるようになります。今回は「雨水」のご紹介です。
(『天然生活手帖2024』より)
(『天然生活手帖2024』より)
雨水(うすい) 2月19日〜3月4日
※日付は2024年のもので、その年によって多少前後する場合があります。
降っていた雪も、気温の上昇で雨に変わるころです。
二月も下旬、霜も氷も次第に解けて、あたりがしっとり潤ってきます。
日だまりに、春の草が小さく緑の芽を出しているのを見つけました。
摘み草も始められそうです。
梅の香りがどこからか漂ってきます。
今週末は、梅見に出かけるのもよさそうです。
季節の花 沈丁花(じんちょうげ)
小さな花を薬玉(くすだま)状に咲かせるジンチョウゲ。
春先にあたりに芳香を漂わせます。
その香りが沈香(じんこう)に、花の形が丁子(ちょうじ)に似ることからついた名とも。
季節の食べ物 ハマグリ
桃の節句には、ちらし寿司とハマグリのお吸い物を。
春は貝のおいしい季節。
食べ終わった貝殻が立派だったので、庭の飾りに使います。
文・絵/平野恵理子
本記事は『天然生活手帖2023』(扶桑社)からの抜粋です
平野恵理子(ひらの・えりこ)
イラストレーター、エッセイスト。1961年、静岡県生まれ、神奈川・横浜育ち。山歩きや旅、暮らしについてのイラストとエッセイの作品、また暦に関する著作も多い。著書に『六十一歳、免許をとって山暮らし』『五十八歳、山の家で猫と暮らす』(ともに亜紀書房)、『草木愛しや 花の折々』(三月書房)、『にっぽんの歳時記ずかん』(幻冬舎)など。山梨・八ヶ岳南麓在住。
* * *