(『天然生活』2023年4月号掲載)
余計なものを体に入れずスムーズにめぐらせる
以前は病気がどこか外からやってくると思っていたという青木さん。冷えとりを始めてから、考えが変わりました。
「体の中に毒素があって、それを出していないから体の中にたまってしまい、病気になるのだと考えるようになりました。前よりかなり軽くなったのですが、いまも春になると花粉症の症状が出ることも。でも、マスクで防御するくらいで、くしゃみや鼻水はそのまま出すようにしています。冷えとりの考えだと春は解毒の季節。花粉を利用して体にたまった毒素を出すとされているんです」
ほかにも、体を整える方法を日々探求中。健康に関する本をいろいろ読んで、信頼できると思ったものを取り入れています。
「冷えとりがベースにあるおかげなのか、新しいことを取り入れると体がすぐに反応するんです」
自分に合う食材を意識したり、薬などになるべく頼らないようにしたり。
日々の暮らしのなかで無理なく実践していることに共通するのは、何か特別なものを体に取り入れるというより、余計なものを入れないようにすること。
そうやって体のめぐりをよくすることが、青木さんのすこやかな毎日を支えているようです。
私の春のデトックス法
春のデトックス
すき間時間で頭のマッサージ
冷えとりを土台に、さらに体内のめぐりをよくするため、毎日空いた時間を使ってちょこちょことセルフマッサージするのが青木さんの習慣。主にほぐすのは、頭とその周辺です。
「パソコンを使うせいか、目の横やおでこ、眉毛の上などがこっているなあと感じるんです」
押してみて痛いと感じたところをぐりぐりとこすっています。
「半身浴中に本を読みながら、片手ですることも多いです」
春のデトックス
テレビを見ながらもも上げ
体を動かすことは、体内に滞っているものをスムーズにめぐらせ、デトックスを促してくれます。筋力を維持する目的もあり、最近実践しているのがもも上げのエクササイズ。
「スクワットは膝に負担がかかりそうなので、まずはもも上げから、と思って始めました」
テレビを見ながらの体操なので、無理なく続けられます。
「回数は決めずに疲れたらやめます。続けていれば、体幹も鍛えられるかも」
春のデトックス
電磁波対策をする
「体の中になるべく余計なものを入れない」は、普段から意識していることのひとつ。さまざまな電化製品が発する電磁波によって、体に電気がたまりすぎないよう、家の中でもいくつかの対策をしています。
「夫がとくに電磁波ストレスを受けやすいのですが、アース線で少し改善したようです」。
SNSなどの情報が多すぎる昨今、スマホのアプリを見ない時間をもつデジタルデトックスも実践中。
デトックスのお供
イムネオール100
不調時は100%天然の精油9種類をブレンドしたオイルが活躍。
「風邪を引きそうなときに肩や首に塗り、手に残ったオイルの香りを鼻と口から吸い込みます。すっとする香りで喉に効いている感じ」
ほうじ茶と玄米茶
体のめぐりをよくするミネラル豊富なお茶。
「おいしいと思ったものを飲んでいるだけですが、お茶にもデトックス効果があるとか。ほうじ茶や玄米茶だとカフェインが控えめなのもうれしいです」
<撮影/濱津和貴 取材・文/嶌 陽子>
青木美詠子(あおき・みえこ)
文筆家、コピーライター。整理収納アドバイザー1級の資格をもち、オンラインを中心にセミナーや個人へのお片づけサービスも行う。著書に『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』(KADOKAWA)、『あおきみさんち、家を買う。』(マイナビ出版)など。https://www.aokimi.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです