春野菜は一瞬を逃すと味わえなくなってしまうから、目にしたときが味わい時。ほのかな苦味、甘味、その香り。淡いゆえにいとおしい、早春のおいしさです。今回は、料理家の飯島奈美さんに「ほたてのタルタル」と「新じゃがサラダ」のつくり方を教わります。
（『天然生活』2021年3月号掲載　）

「ほたてのタルタル」のつくり方

いただくときは、全体をよく混ぜてから。

最後にしぼるレモンの酸味が、全体をひとつにまとめます。

材料（2人分）

つくり方

１　うどは皮をむき、5mm角に切る。酢水（分量外）に5分ほどつけて水けをきっておく。ほたて、生ハム、香菜は粗みじん切りにする。

２　器に１と紫玉ねぎを盛り、粗塩、こしょう、オリーブオイルをかける。レモンと焼いたカンパーニュを添える。

「新じゃがサラダ」のつくり方

ハーブが香る、春の色彩にときめくサラダ。

サワークリームとサーモンを使った、北欧風の味わいです。

材料（2人分）

つくり方

１　ディルは葉と茎に分け、葉はきざむ。

２　新じゃがいもは半分に切る。粗塩少々（分量外）と、１のディルの茎を加えた湯でやわらかくゆでる。水けをきり、器に盛る。

３　スモークサーモンは粗くきざむ。ケイパーもきざむ。

４　サワークリームと１のディルの葉、３、粗塩、こしょうを混ぜる。

５　２に４をのせる。

＜料理・スタイリング／飯島奈美　撮影／在本彌生　取材・文／福山雅美＞

飯島奈美（いいじま・なみ）
フードスタイリスト。TVCM、広告を中心に活動し、2005年公開の『かもめ食堂』をきっかけに映画、ドラマなどのフードスタイリングも手がける。近著に『沢村貞子の献立 3』（リトル・モア）など。

※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです