春野菜は一瞬を逃すと味わえなくなってしまうから、目にしたときが味わい時。ほのかな苦味、甘味、その香り。淡いゆえにいとおしい、早春のおいしさです。今回は、料理家の飯島奈美さんに「鶏とたけのこの蒸しハンバーグ」のつくり方を教わります。
(『天然生活』2021年3月号掲載 )
(『天然生活』2021年3月号掲載 )
「鶏とたけのこの蒸しハンバーグ」のつくり方
鶏肉のハンバーグはふんわりやさしく蒸して。スナップえんどうはさやと豆に分け、それぞれの食感を楽しみます。

材料(4個分)
| ● A | |
| ・ 鶏ひき肉 | 300g |
| ・ もめん豆腐(キッチンペーパーに10分ほど包んで水きりする) | 150g |
| ・ 実山椒の水煮(刻む)、ナンプラー | 各大さじ1/2 |
| ・ 粗塩 | 小さじ2/3 |
| ● 新玉ねぎ | 1/4個分 |
| ● たけのこ(ゆでたもの) | 100g |
| ● 片栗粉 | 大さじ1 |
| <あん> | |
| ● スナップえんどう | 15本 |
| ● B | |
| ・ だし | 1カップ |
| ・ 片栗粉 | 大さじ1/2 |
| ・ 粗塩 | 小さじ1/2 |
つくり方
1 Aをボウルに入れて混ぜ合わせる。
2 新玉ねぎは粗みじん切りにする。たけのこは1cm角に切る(穂先の姫皮は取り分け、せん切りにする)。新玉ねぎ、角切り分のたけのこを合わせて分量の片栗粉をまぶし、1に加えて混ぜる。4等分にして楕円形に丸める。
3 アルミホイルに油(分量外)を薄くぬり、2を1個ずつ包む。フライパンに深さ1cmほどの水を入れ、並べる。ふたをして火にかけ、沸騰したら弱火にし、14〜15分蒸す。
4 スナップえんどうの筋を取り除き、豆をさやから出す。さやはせん切りにする。
5 Bを小鍋に入れて混ぜながら中火にかけ、とろみがついたら4と2でせん切りにしたたけのこを加えて火をとおす。
6 蒸し上がった3のハンバーグを器にのせ、5のあんをかける。

うま味が逃げないようにホイルで包み、少量の水を張ったフライパンへ
<料理・スタイリング/飯島奈美 撮影/在本彌生 取材・文/福山雅美>
飯島奈美(いいじま・なみ)
フードスタイリスト。TVCM、広告を中心に活動し、2005年公開の『かもめ食堂』をきっかけに映画、ドラマなどのフードスタイリングも手がける。近著に『沢村貞子の献立 3』(リトル・モア)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




