しあわせの感じ方は自分次第
今回は、考え方ひとつで気楽になるよ! のお話しを。
ひとつ例にとるとね。
子供達がまだ小さかった頃、ママ友が集まると話題は子供の成長など子育ての悩みが中心。
年頃になると反抗期の悩み、そして彼女ができたり、彼氏ができたりしだすと子供の恋の悩み。相手の子があーだこーだ、今ひとつ気に入らない…とかね。
そして進学、就職と次から次へと親の悩みは尽きない。
息子たちは小学校の6年間は野球三昧でした。毎週末ほぼ試合でママたちが当番で引率して水分補給などの世話をする。
キャーキャー熱い応援をしてママたちとの懇親会も度々開催。
その時の話題が「男子ってほんとかわいいよね〜♡」で盛り上がる。でも私はちょっとクールで。
保育園時代から息子たちは『私のものじゃない』『私の彼氏じゃない』という訓練をこっそりしてきました。
その訓練をしっかりしておかないと男子ってほんと甘え上手だし、ママ大好きだし、母性本能がダダ漏れになっちゃうから。
わかるでしょ? 男子のお母さんでしたら。
お年頃になると彼女ができて当然彼女しか見えなくなる。そうするとまたママ友で集まって彼女が気に入らないだの、優しくなくなっただの、小さい頃あんなに可愛かったのにとみんな嘆くのです。
「桜井さんは? 彼女にヤキモチ妬かないの?」と聞かれるけど、『え、なんでヤキモチ妬くの?』息子たちは私から生まれてきたけど私のモノでも彼氏でもない。
むしろ息子たちの人生が恋愛で豊かになるならいい恋しろよな! と思うけどな。
こっそり訓練してきた甲斐がありましたね。
長男が結婚して思うこと
長男が1年ちょっと前に結婚しました。
そのときに夫と話したのが「あんなに欲しくて欲しくてたまらなかった“娘”がやっとできたね。しあわせだねー」と。
同じ年頃の息子をもつ友人と話しをしたとき、お嫁さんの言動がどうも気にくわないらしいの。
うーーん。そう考えるより、大切な息子が選んだ人生のパートナーでしょ?
ならば嫌いと思うと自分も誰もしあわせじゃないから、つまり楽しくないから、もう「息子をよろしくね」ぐらい言っちゃいましょう。私はそうします。
考え方ひとつで気持ちがうーんと楽になる。
私は息子が選んだお嫁さん(彼女さん)なら大丈夫! って好きになろうとするし、大好きです。
お嫁さんは私のことを「お母さん」とはまだ恥ずかしくて言えないみたいでモジモジしているところ…かわいいでしょ。
あくまでもわたしのひとつの経験談です。家族構成など状況はそれぞれなので、正しいとか間違っているとかじゃないです。
最近友人と話していて「なるほどね〜」とストンときた言葉が、もし苦手だなという人がいたらその人が目の前に現れたのには意味があるんだよ、と。
そっか考え方ひとつね。No problem.
ちょっと哲学的な話になっちゃったね。
読んでくれてありがとー!
桜井かおり(さくらい・かおり)
文筆家。大手損害保険会社のOLを経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が足を運び、お客様から相談やお手紙をもらうことも多かったそう。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物老朽化のため、惜しまれつつ閉店。現在は、文筆業や、買い付けなどを行う。『カフェロッタのことと、わたしのこと』『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(ともに旭屋出版)に続く3冊目の著書『マダム・ロッタとパリ行かない?』(旭屋出版)が好評発売中。
インスタグラム:@kaorilotta
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